村尾 章裕さん

サービス価値創造プログラム(現:サービス&ホスピタリティプログラム) 2017年度修了生
株式会社OTSサービス経営研究所(沖縄ツーリストグループ)

 

murao Graduate Voice【数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由】 
 私は前職時代、東南アジアの新興国ミャンマーにおいて事業立ち上げメンバーとして約4年間駐在、貴重な経験の機会を頂きましたが同時にマネジメントとして異国の地で期待された成果を出すことの困難さ、自身の未熟さを痛感し大学院進学・リカレント教育を決意いたしました。
 経営を学ぶことができるビジネススクールは数多くありますが、本学のサービス価値創造プログラムは、自身の実務経験において最も腐心した“サービス・ホスピタリティ”概念の浸透・醸成といった無形資産に対する経済的・社会的価値を創出する最新の方法論やコミュニケーションスキル等について、体系的かつ論理的に学ぶことができる特徴に最も魅力を感じ、本学を志望いたしました。

【GSMで学んだこと】
 経営に関し微々たる経験則のみの自身にとって、本学での全ての課程・授業が楽しく新鮮であり、各専門分野の教員や様々なバックグランドを持つ他学生とのディスカッションは刺激ばかりで、時には議論が白熱し過ぎることも。他国や他業種に関することはとても興味深く、結果として経営に関する多種多様な視点を獲得でき学識を深化できたと実感しています。
 また、基礎科目、専門科目、実務・発展科目と繋がる段階的なプログラム構成により、単に知識を獲得するだけでなく実際の現場における現状や課題と向き合い体系的にそれらを融合し更に発展させることで、質量共に専門的かつ実践的な知識・問題解決能力を修得できたと感じています。

【現在の進路先(就職先)を選んだ理由】
 進路先を選ぶ上で重要視したことは、" 学んだことを活かせる環境 "です。更なる成長が有望な産業において、経営学やサービス価値創造の分野で修得・蓄積した知識や視点、考え方を最大限活用し社会貢献の一翼を担うことができる。また、社内の風通しが良くマネジメント層に自身の意見を提言できる環境を求め同社へ就職を決めました。

【在学中、印象に残った出来事】
 様々な講義やディスカッションが印象深く刺激的でしたが、ワークショップでの研究が最も印象に残っています。
私は幼少期より、スポーツ観戦を趣味としてきたのですが、自分自身を含め“観戦者は「満足しているから応援・観戦する」のではなく、その感情の正負に関わらず「巻き込まれているから応援・観戦する」”ことを研究結果として導くことになりました。この結果は、一趣味として捉えていた頃の視点・考察とは180度異なるものでした。
 また、授業で学習した分析方法を実際に研究として活用することは容易ではありませんでした。特に第三者に伝えられる表現や言葉まで具体化していくところに腐心しました。担当教員のご指導や同窓生のアドバイスに支えられ、自身の研究の結論が想定していた方向と全く異なる方向に進んでいることを感じた時は、まるで自身の研究が生き物のように感じ、止まらないワクワク感を感じたことを覚えています。

【授業以外に取り組んだこと】 
 授業以外では、とにかく学んだことを実証することにフォーカスしました。特に観光やサービス価値の分野において、ユーザーの視点で体験・フィードバックすることを徹底的に行いました。在学期間中、約20ヶ国50都市を訪問。すべて旅行会社を介さず自身で手配し現地ではローカルの交通手段を利用。各所毎に提供側・ユーザー側双方の視点からプロモーション、PR活動やその影響などを比較・検証し自身の肌で実感することで、知識や理論の血肉化に取り組みました。
 また、スポーツ分野への興味がもとより強く、国内外含め30ヵ所以上のスタジアムへ訪問、業界の体制や地域社会との紐帯や存在価値、集客への影響等をモニタリングしました。これらの課外活動が、実際に自身の研究テーマ「京都サンガFCにおける顧客満足と集客に関する社会的考察」にも大きく寄与したと実感しています。
 さらに、これらの自己研鑽だけでなく、同窓生とのネットワーク構築にも注力しました。多種多様な経歴を持った同窓生ネットワークが、自身の可能性を更に広げてくれる一生涯の財産であると感じています。

【入学希望者へ向けてのメッセージ】
 モノと情報の溢れる現代社会において、何かに対し「圧倒的に好き」というパッションや好奇心を学びの分野でも併せ持つこと。私にとってはこれが最も重要なキーワードでした。この気持ちが根底にないと、多岐にわたる科目と授業一コマずつの濃密な時間は、あっという間に過ぎてしまいます。私自身も京都という素晴らしい観光都市の魅力に負けてしまいそうな時間が多々ありました。それでも、満足の行く研究成果と共に修了まで歩めたのは、間違いなく「好奇心」でした。
 GSMへ入学を検討されている方々には、単なる「何をすべき」より、「何をしたい」を持ってきていただきたいと思います。それにより在学中の2年間はより実りの多いものとなると確信します。
 また、第一線で活躍する経営者の生の声とそれに対する各教員の専門的な考察と理論を併せて吸収できたことは、私の好奇心を更に高め、自身の一生に残る深い造詣となったと感じています。好奇心を刺激する講義、素晴らしい教員、そして多様な知識・経験を持つ同窓生との交流を通じ、かけがえのない時間を過ごして下さい。