エグゼクティブ教育

京都大学ソーシャル・コミュニケーションデザイナー養成講座

概要

京都大学ソーシャル・コミュニケーションデザイナー(SCD)養成講座は、社会のあらゆる場面において、デザインの視座からコミュニケーションを推進できる人材を育成する実践型プログラムです。現代社会が抱える複雑な課題に対して、「誰ひとり取り残さない社会」の実現を目指し、社会の構造や関係性に働きかける“仕組み”をデザインできる力の育成を目的としています。
本講座では、アート、教育、医療、地域づくり、メディア、ソーシャルビジネスといった多様な分野の専門家が講師を務め、受講生も職種や年齢、経験が異なる多様な背景を持つ方々が集います。
講義は一方向型ではなく、グループワークやディスカッションを重視しており、多様な他者と関わりながら違いを認め合い、新たな価値を共創するプロセスを経験することができます。こうした学びは、実践現場においても「見えにくい声」をすくい上げ、社会の中で機能する新たな仕組みを構想・設計する力へとつながると考えています。

【プログラム内容】
本講座は、京都大学経営管理大学院が提供する全60時間の「履修証明プログラム」です。すべて対面形式で実施され、内容は「演習(30時間)」「研修(9時間)」「実習(21時間)」の3科目で構成されています。
演習では、アーティストや研究者、起業家、メディア制作者など多彩な講師陣から、各現場における実践知を学びます。研修では、社会的課題に取り組む実践者のリアルな取り組みに触れ、課題の捉え方や向き合い方について理解を深めます。そして後半の実習では、受講生同士でチームを組んで「仕組みのデザイン」に挑戦します。対象とする社会課題や受益者を具体的に設定し、実現可能性と持続性のある提案を構築することを目指します。
修了要件を満たした方には、京都大学より履修証明書が発行されます。学びを証明する公的な資格として、キャリア形成にも活用できます。

過去のプロジェクト