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2009.12.25

H21.12.25 経済産業省「平成21年度産業技術人材育成支援事業(サービス工学人材分野)」に採択されました。

経済産業省の公募した平成21年度産業技術人材育成支援事業(サービス工学人材分野)に、経営管理大学院が提案した「関西の先端的・伝統的商業分野の事例分析と他地域展開とに基づくサービス工学人材育成」が採択されました。

受託した事業プログラムでは、関西の各地域固有と考えられがちな先端的または伝統的商業分野での成功事例を、インターンシップやインタビューなどを通じて 収集します。またそれらを分析したうえで、他地域へと展開する案を企画するため、メカ二ズム解明理論やモデル化ツールの斬新的な手法を開発することを目標 とし、さらにこの過程全体を人材育成プログラムと位置付けてカリキュラムを開発する予定です。

関西の老舗企業のノウハウを活かした人材育成事業の実施について

【事業概要】 ~産学連携で老舗ノウハウの水平展開を~

  • 京都大学経営管理大学院、大阪商工会議所、合同会社きょうと情報カードシステム(KICS)、特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センターの4者は、関西各地域の老舗企業(小売業・サービス業)などの経営ノウハウや成功事例を収集・分析し、域内他地域の企業への幅広い応用を探るため、新たにコンソーシアムを組織し、このほど本格的に活動を開始した。
  • 4者は、こうした取り組みを通じ、企業が永続するうえで必要な経営資源を明らかにし、様々な分野の小売・サービス産業のイノベーションを促進する。同時に、老舗企業などの調査・分析を通じて得られた知見は、同大学院の人材育成プログラムのカリキュラムとして活用する。
  • この事業は、平成21・22年度の2カ年をかけて実施する予定で、事業進捗状況や成果は、ホームページなどでも適宜公開していく。

【具体的実施体制】

  • 当事業では、和装品店や茶舗などの老舗をはじめ地域に根ざした企業に対するヒアリングや、大学院生によるインターンシップを通じ、商売を永続させるノウハウや各社の立地する地域の特性の強さなどを収集・分析する。さらに、他地域の企業にも導入可能な要素を抽出・モデル化し、実際の企業をフィールドとして適用を試みる。
  • コンソーシアムを構成する各者の役割は以下のとおり。    
    • 京都大学経営管理大学院:代表団体として事業全体の管理運営
    • 大阪商工会議所:会員企業や「関西サービス・イノベーション創造会議」メンバーなどの中から、フィールド(抽出されたノウハウの適用先)となる企業の紹介
    • KICS:大学院生のインターンシップ受け入れ
    • アントレプレナーシップ開発センター:老舗企業の選定・ヒアリング、人材育成プログラムの教材作成
  • なお、本事業は、経済産業省から公募された「平成21年度産業技術人材育成支援事業(サービス工学人材分野)」を京都大学経営管理大学院が受託したもの。
以 上