教員紹介

レジリエンス経営科学研究寄附講座 客員教授鎌田 浩毅

【専門分野】
地球科学、火山学、地質学、科学コミュニケーション
【経歴】
1955年生まれ。筑波大学附属駒場高校卒業。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2021年より京都大学名誉教授および京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授。2023年10月より現職。理学博士(東京大学)。
【主要論文・著作】
『地球の歴史』(中公新書、上中下 全3巻)、『火山噴火』(岩波新書)、『富士山噴火と南海トラフ』(講談社ブルーバックス)、『揺れる大地を賢く生きる 京大地球科学教授の最終講義』(角川新書)、『知っておきたい地球科学』(岩波新書)、『京大人気講義 生き抜くための地震学』(ちくま新書)。
【メッセージ】
私が専門とする地球科学では近い将来に南海トラフ巨大地震・富士山噴火・首都直下地震が発生し、今後数十年間は地震・噴火が止まないと予測している。2030年代には南海トラフ巨大地震が予想され全人口の半数6800万人が被災する。東日本大震災の10倍の被害をもたらす「西日本大震災」であり、その前後には東日本大震災の5倍の被害をもたらす首都直下地震が、また富士山噴火が誘発される可能性もある。いずれも日本の根幹を揺るがす激甚災害で喫緊の対策が必要である。さらに昨今は地球温暖化により気象災害が激化しているが、巨大噴火のもたらす地球寒冷化が脱炭素政策に変更を迫る可能性がある。最先端の地球科学が示す災害予測と減災対策を提言し、環境負荷などの社会問題を考慮しながらレジリエンス経営科学の観点から考究する。
【個人HP】
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/~kamata/