教員紹介
レジリエンス経営科学研究寄附講座 客員教授本田 悦朗
- 【専門分野】
- 財政学、金融論、国際金融論、公共政策
- 【経歴】
- 財務省や国際機関等で、財政金融政策や市場経済への移行国を含め、途上国支援に従事。2012年から、安倍内閣の経済アドバイザーとして、日本経済低迷の原因となっているデフレからの脱却のための政策パッケージ「アベノミクス」の遂行に注力。スイス大使として外交活動にも従事。
- 【主要論文・著作】
- 「アベノミクスの真実」幻冬舎、2013年
“Financial Deregulation in Japan” Japan & the World Economy, 2003
「消費税増税は凍結すべし」Voice、2016年
- 【メッセージ】
- 市場経済は安定化機能を内在しているが、均衡から逸脱した状態が長期化すると人々の予想が変化し、本来、需要不足による循環的な問題であるにもかかわらず、構造的な問題に転化する。悪化した予想の下では、それを放置すれば需要減少が悪循環を招く。デフレは資本主義にとって死に至る病であるが、根本原因は経済構造ではなく需要不足にある。「アベノミクス」は、日本経済を悪循環から脱出させるために必要不可欠の手段であった。現在、着実にその効果が実現しつつある。