先輩の声

中嶋 浩子さん

サービス&ホスピタリティプログラム 2020年度修了生

数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由

政策金融機関で創業支援や経営企画に携わり、充実した日々を送る中で、理論を体系的に学び、実務に活かす重要性を感じたからです。具体的には、
 1.本店で熟考の末に導入したサービスが、支店や地域の事情により、職員や顧客の満足度低下に繋がる
 2.同じチームでも、マネジメント手法等の条件により成果が異なる
といった経験をする中で、「組織における意思決定」と「成果を出すマネジメント手法や人的資源配置」について知識不足を感じると同時に、融資の枠を越えた地域活性化策を考えたいとの思いも強くなりました。
通学圏内の大学院を検索したところ、理念に「研究と実務の架け橋」を掲げ、人的資源管理の研究者である関口倫紀教授や多彩な実務家教授陣が揃っており、サービスや観光、リーダーシップといったプログラムから自由に講義選択できるGSMの存在を知り、迷わず受験しました。

GSMで学んだこと

中嶋 浩子さん

国籍や年齢、バックグラウンドが全く異なるメンバーでのグループワークを何度も行い、平等な役割分担や意思決定、全員が納得する資料を共同作成する大変さを実感しました。オンラインでは、集まりやすくなった一方、表情の微妙な変化や発言のニュアンスから真意を読み取るのが難しくなり、小さなチームのマネジメント課題に常に直面している感覚を覚えました。これは、共通言語のあった職場では味わえない貴重な経験でした。
また、私は人より活動的で社交的だと自負していましたが、GSMでは私をはるかに上回るエネルギッシュで魅力的な人たちと沢山出会いました。自分に限界を設定せずやりたいことに突き進む大切さを再認識しました。

現在の進路先(就職先)を選んだ理由

中嶋 浩子さん

物事に熱中すると寝食を忘れる私は、全日制のGSM通学、通勤と幼児の子育てを高いレベルで両立するのは難しいと感じ、入学時に会社を退職しました。
学生生活2年目にコロナ禍による社会の大きな変化を目の当たりにしました。将来の不確実性から組織における意思決定は難しくなり、マネジメント方法や働き方が多様化する中、私は、GSMでの学びから、地域や企業が何かの意思決定を行う際、エビデンスとして採用してもらえる研究を行いたい、と思うようになりました。そのため、関口先生に継続指導をしていただける経済学研究科博士課程への進学を予定していましたが、予想外に出産が重なり、次年度以降に受験を延期することにしました。
 

在学中、印象に残った出来事

中嶋 浩子さん

私は、関口倫紀先生の研究室に所属し、人的資源管理や組織行動、起業時の心理などについて多国籍のメンバーとディスカッションを重ねました。コロナ禍で全てオンライン形式だったため、メンバーたちと直接会えなかったことが本当に残念でしたが、距離を吹き飛ばすほどの素晴らしい経験でした。
関口先生は、研究者としても指導者としても本当に尊敬できる方で、最新の研究内容や研究手法などを紹介してくださいました。おかげで先生の下で、実務に結び付く研究をさらに深めたいと感じるようになりました。
修了研究は、自身が前職で立ち上げに参画した全国の高校生向けビジネスプランコンテストを選びました。会社からいただいたデータを分析し、良質なビジネスプランを創出するチーム構成や、学校の特長、起業教育の提供方法について論じました。つわりがひどい中、大量のデータをクレンジングし、慣れない統計ソフトと向き合う苦しい過程を経て、「研究と実務の架け橋」に一歩近づいたと感じる成果を出せました。この研究は、GSMの最終報告会において最優秀賞をいただくことができ、喜びも一入でした。

授業以外に取り組んだこと

中嶋 浩子さん

1つは、京都市観光協会、株式会社プレイドとGSMの3者による共同研究です。若林直樹教授ご指導の下、株式会社プレイドのCXプラットフォーム「KARTE」を活用し、京都市観光協会のウェブページ(日本語、英語、中国語)閲覧者の行動を可視化。フィールドワークの結果も踏まえて観光の分散化を図る施策を検討しました。私は日本語ページのメンバーとして、旅マエの観光客への情報提供が行動変容に繋がる可能性を成果報告しました。観光地として人気の高い京都市のデータを使って観光マーケティング手法が学べたのは、観光MBAプログラムがあるGSMならではの貴重な体験でした。
もう1つは、地元奈良の金融機関や行政機関で働くメンバーと共に、融資の枠を越えて地域を活性化する策を練るWS活動を1回生の時に開始しました。開始前に、原良憲教授や久能祐子特命教授、村井暁子特定准教授など素晴らしい先生方に厳しくも暖かい助言をいただけました。GSMで知り合った仲間達は活動に協力してくれ、今後このWSで成果を出すのが私の使命だと感じています。

入学希望者へ向けてのメッセージ

もし、受験を迷っている方がいたら、なぜ今GSMで学びたいかを自分に問い直してください。私は、会社に退職を慰留された時、自分が思っていた以上に必要とされていたことを知り、少しもったいなさを感じましたが、GSM入学により、自分に新たな可能性が生まれる期待感の方が勝りました。未来が不確実な時にこそ、強い意思を持ち、進むべき道を選択・決定することは、リーダーにとって重要な要素であるとGSMで学びました。工夫次第で無理だと思うこともなんとかなるものです。声を上げればサポートしてくれる暖かい教授陣や教務の方がいます。私が大変な妊娠経過を経て無事に修了できたのも皆さんのおかげです。
最後に、私が感銘を受けた2020年9月15日開催のウェビナー「京都大学の未来への展望」での久能祐子特命教授のお言葉を皆さんにご紹介します。
「自分の人生なので、自分でコントロールしている感覚を身につけるとどんなキャリアでも大丈夫」