HEC Paris (フランス)
槌田 昌子
交換留学
2023年9月〜2024年3月
留学を決めた理由を教えてください。

3月、修了して日本に帰国する友人の送別会(筆者右手前)
学部生時代に留学しなかったことをずっと後悔していたので、やるなら今しかないと思った。
後悔していた理由は、社会人になってから、日本を出て外から自分や自分の背景にある文化を相対化する重要性に気づいたこと。あとは、世界のトップ校でどの程度自分が通用するか試してみたかった。そして、ヨーロッパで暮らしてみたかったから。
後悔していた理由は、社会人になってから、日本を出て外から自分や自分の背景にある文化を相対化する重要性に気づいたこと。あとは、世界のトップ校でどの程度自分が通用するか試してみたかった。そして、ヨーロッパで暮らしてみたかったから。
履修した講義(例)
Specialization: Marketing
Electives:
Boosting creativity
Leading in the Diverse world
Managing Listed companies
Strategy implementation
Circular economy
Power and Influence
Electives:
Boosting creativity
Leading in the Diverse world
Managing Listed companies
Strategy implementation
Circular economy
Power and Influence
留学先での講義・研究の様子を教えてください。
進め方はインタラクティブで、かつ、個人・グループワークが多いのが印象的でした。講義でキーコンセプトとなる普遍理論を解説した後は各自・各グループで咀嚼して実践し、行動を通じて各自の学びを作らせていく、と言う流れでした。
大学の環境はいかがでしたか?
HECは50年ほど前にパリ市内からベルサイユ近くの農地に移転したものなので、よくいえば牧歌的、悪くいえば畑と牧場、新興住宅街に囲まれた辺鄙な場所にあります。その分、キャンパスは広々としていて、ゆったりと学べる環境です。
先生はフレンドリーで超プロフェッショナル、熱心。
学生も皆フレンドリーで溶け込みやすいです。
先生はフレンドリーで超プロフェッショナル、熱心。
学生も皆フレンドリーで溶け込みやすいです。
留学を振り返った感想を聞かせてください。

初秋、アパートの窓から。町のバザーの日、近隣の人でにぎわう教会前広場
この7ヶ月を振り返ると、一気に駆け抜けたな、という感じです。
フランス含め、ヨーロッパは旅行で何度も来ていましたが、生活するのも、ましてや大学に通うのも初めてで、見るもの、経験するもの全てが新鮮で、あらゆるものを貪欲に吸収して今に至ります。その過程はとにかく楽しかったです。学校の友達をホームパーティーに招いたり、逆に中国やインドの友人の家で各国料理をご馳走になったり、ご近所マダムのお家にAperoに招いていただいたり旅行のお土産を渡しあったり、フランス社会と日本の比較、エキサイティングな授業、ミシュランレストランめぐり、美味しいショコラティエ探し、国内外旅行など、エピソードは無数にありますが、とにかく全てが楽しかった。
嫌な思い出はゼロです。自分を情けなく感じて泣きそうになったことや、困った瞬間はありましたが、そんな記憶は吹き飛ぶくらい、圧倒的に楽しかったです。
フランス含め、ヨーロッパは旅行で何度も来ていましたが、生活するのも、ましてや大学に通うのも初めてで、見るもの、経験するもの全てが新鮮で、あらゆるものを貪欲に吸収して今に至ります。その過程はとにかく楽しかったです。学校の友達をホームパーティーに招いたり、逆に中国やインドの友人の家で各国料理をご馳走になったり、ご近所マダムのお家にAperoに招いていただいたり旅行のお土産を渡しあったり、フランス社会と日本の比較、エキサイティングな授業、ミシュランレストランめぐり、美味しいショコラティエ探し、国内外旅行など、エピソードは無数にありますが、とにかく全てが楽しかった。
嫌な思い出はゼロです。自分を情けなく感じて泣きそうになったことや、困った瞬間はありましたが、そんな記憶は吹き飛ぶくらい、圧倒的に楽しかったです。
留学の経験を経て、あなたにどんな影響や変化がありましたか?(就職、将来のビジョン、考え方など)
京大 GSMでの豊かな学びとHECでの充実した生活・授業から得たものが融合して、迷いがなくなった、ブレない軸が完成した、と感じます。仕事についても、中小企業診断士としての中小企業向けコンサルティングの方向性を明確にすることができました。この点は、留学前に京大GSMと一般教養科目で得た知見によるところも大きいです。京大の幅広い授業を通じて得たさまざまな分野の知識が、HEC Parisの実践的な授業で具体的なコンサルティングの仕事の方向性と結びつき、家族も仕事もなくゆっくりと自分と向き合って過ごす時間を経て結晶化した感じです。今では、卒業後に新規事業開発のコンサルティングに焦点を絞ることに迷いがなく、私の仕事が、日本の企業、社会にどんなインパクトを持つのか、私の強みは何か、さらに、私という人間のどのような価値観・美意識がその選択をさせているのか、といったことが全て整理されました。実りの多い寄り道ができたと思います。
将来留学を考えている学生へのアドバイスやメッセージをお願いします。
日本人とも留学生とも程々に距離を取り、とにかく現地に染まってローカルの中で一人で生活してみることを強くおすすめします!
今回の留学では、留学生らと交流しやすい学生寮か、フランス社会にどっぷり浸かることができる郊外のアパートか非常に迷いました。結果、郊外のアパートにして正解でした。留学生同士は所詮外国人の集まりで、しかも20〜30代の、各国の高等教育を受けた比較的裕福な若者で、国籍が違ってもある意味同質的です。この程度の多様性は、京大GSMの英語授業で留学生と交流することで十分経験できます。また、大学寮の近くのバスドライバーやスーパーのスタッフは大量の外国人学生になれてしまい、学生らに対してフランス社会とは異なる対応をしていました。一方、外国人がいないローカルなエリアで生活していると人々の振る舞いやコミュニケーションをみて無意識に学び、自分も彼らと同じように振る舞い、彼らの社会をより深く理解することができます。自分の文化や価値観を相対化して人間の幅が広がるというだけでなく、ローカルの常識感覚が身につくのも早いので、戸惑うこともなく、現地で好意的な扱いを受けて、気持ちよく過ごせます。ぜひ一人ぼっちでローカルの中で暮らしてみてください!
あと、フランスに行くのであれば、あらゆる人に目を見てにっこり「Bonjour!/Bonsoir!」と挨拶しましょう。パン屋で買い物する時も、バスに乗る時も、スーパーのレジでも、駅員さんに質問する時も、全てです。電車で降りる時、狭い道で通路を譲ってもらう時、ちょっと手が当たってしまった時などは、目線を合わせて微笑んで「Pardon!」が必須です。これができないと、社会性のない不審者、関わりたくない不愉快な人、という印象を与えてしまいます。何か不快な対応をされた時は、まず、その人に目を見て笑顔で挨拶していたかを思い出してみてください。フランスには「お客様は神様」という信仰は皆無なので、お店の方にとって不快な客は、場合によってっは「2度と来てくれるな」と言わんばかりの冷たい対応をされることになります。
アイコンタクトと笑顔の挨拶さえ身につければ、どこに行ってもお店の人は笑顔で親切、フレンドリーです。パリ周辺は街の人々も振る舞いが洗練されていて、とても気持ち良く過ごせます。
フランスライフ、ぜひ楽しんでください!!!
今回の留学では、留学生らと交流しやすい学生寮か、フランス社会にどっぷり浸かることができる郊外のアパートか非常に迷いました。結果、郊外のアパートにして正解でした。留学生同士は所詮外国人の集まりで、しかも20〜30代の、各国の高等教育を受けた比較的裕福な若者で、国籍が違ってもある意味同質的です。この程度の多様性は、京大GSMの英語授業で留学生と交流することで十分経験できます。また、大学寮の近くのバスドライバーやスーパーのスタッフは大量の外国人学生になれてしまい、学生らに対してフランス社会とは異なる対応をしていました。一方、外国人がいないローカルなエリアで生活していると人々の振る舞いやコミュニケーションをみて無意識に学び、自分も彼らと同じように振る舞い、彼らの社会をより深く理解することができます。自分の文化や価値観を相対化して人間の幅が広がるというだけでなく、ローカルの常識感覚が身につくのも早いので、戸惑うこともなく、現地で好意的な扱いを受けて、気持ちよく過ごせます。ぜひ一人ぼっちでローカルの中で暮らしてみてください!
あと、フランスに行くのであれば、あらゆる人に目を見てにっこり「Bonjour!/Bonsoir!」と挨拶しましょう。パン屋で買い物する時も、バスに乗る時も、スーパーのレジでも、駅員さんに質問する時も、全てです。電車で降りる時、狭い道で通路を譲ってもらう時、ちょっと手が当たってしまった時などは、目線を合わせて微笑んで「Pardon!」が必須です。これができないと、社会性のない不審者、関わりたくない不愉快な人、という印象を与えてしまいます。何か不快な対応をされた時は、まず、その人に目を見て笑顔で挨拶していたかを思い出してみてください。フランスには「お客様は神様」という信仰は皆無なので、お店の方にとって不快な客は、場合によってっは「2度と来てくれるな」と言わんばかりの冷たい対応をされることになります。
アイコンタクトと笑顔の挨拶さえ身につければ、どこに行ってもお店の人は笑顔で親切、フレンドリーです。パリ周辺は街の人々も振る舞いが洗練されていて、とても気持ち良く過ごせます。
フランスライフ、ぜひ楽しんでください!!!