北京大学光華管理学院 (中国)
松本 航
交換留学
2024年9月~2025年1月
留学を決めた理由を教えてください。

北京大学博雅塔を背景に
私は、観光行政での実務経験から、日本の観光市場における中国人観光客の存在感の大きさを常々感じていました。今後も観光政策を推進していくうえで、中国観光客の理解と戦略的なアプローチが非常に重要であると考えていました。また、京都大学経営管理大学院には多くの中国人留学生が在籍しており、彼らとの交流を通じて、中国市場の発展やデジタル経済のダイナミズムを感じていたことから、中国市場や文化、中国人観光客について理解を深めるために、同国に留学することを決めました。
北京大学光華管理学院は、中国の首都北京に位置し、政治都市だけでなく多くの文化遺産を有する観光都市としての側面を持っているため、現地の観光施策や文化資源活用法を実務に応用するために観察できる最適な環境です。また、同大学院には世界中から著名な教授陣が集まり、高いレベルでの講義を受けられること、アジア経済やビジネスにおける中国の影響力の理解を深める機会と考え、同大学院に留学することを最終的に決めました。
北京大学光華管理学院は、中国の首都北京に位置し、政治都市だけでなく多くの文化遺産を有する観光都市としての側面を持っているため、現地の観光施策や文化資源活用法を実務に応用するために観察できる最適な環境です。また、同大学院には世界中から著名な教授陣が集まり、高いレベルでの講義を受けられること、アジア経済やビジネスにおける中国の影響力の理解を深める機会と考え、同大学院に留学することを最終的に決めました。
履修した講義(例)
履修した科目には、「ビジネス中国語」という講義があり、留学生を対象に電話対応や日程調整など、日常生活やビジネスシーンでの中国語会話力の向上を目指すものがありました。参加型の講義で、会話力だけでなく中国文化やビジネス慣習についても理解が深まりました。また、「ラグジュアリーブランドマネジメント」という講義では、ラグジュアリーブランド戦略、各種ラグジュアリーブランドの歴史や特性をケーススタディで探るとともに、ブランドの水平展開、垂直展開の評価方法、ブランド同士のコラボレーションによるブランド価値維持・向上の戦略について、ラグジュアリーブランドのマネージャーとして第一線で活躍されていた教授(欧州とアジアでの豊富な実務経験を持ち、Ralph Lauren COOやBalmain CEOを歴任)から直接学ぶ貴重な機会を得ました。また、同講義ではグループ発表もあり、多国籍チーム(日本、中国、香港、ドイツ、フィンランド、アメリカ)での議論を通じて、実践的なチームワークスキルも磨くことができました。
留学先での講義・研究の様子を教えてください。
留学中の講義は、中国でのビジネス分野に特化したものと、外国籍の教授陣によるグローバルな視点での実践的なビジネスが含まれていました。特に前者の講義では、中国のビジネス慣習や西洋文化との違いなどについて、議論する機会もありました。また、教授陣は多国籍であるとともに、講義はすべて英語で行われたため、国際的な視点で議論を深めることができました。グローバル視点のビジネスでは、グループワークで調査し、得たデータや知見を、最終的にプレゼンテーションとしてまとめ、教授や同級生と共有することで、多文化共創を基にした思考力を養う貴重な機会となりました。
大学の環境はいかがでしたか?

北京大学東門
北京大学光華管理学院は、広大な敷地に先進的な施設、評判の高い教授陣、そして多様性に富んだ学生が在籍しており、学術的刺激に溢れる環境でした。同大学院では、頻繁にイベント活動が催されることから、他の留学生との交流する機会を多く設けている印象がありました。また、キャンパス内には、安価で多様性のある食堂やカフェがいくつもあり、未明湖をはじめとした自然環境や、多くの蔵書を抱える図書館、またキャンパスの至るところに学習スペースが整備されており、学習面でも生活面でも快適であるとともに、多様な刺激に満ちた環境だと感じました。
講義・研究以外に取り組まれた活動はありますか?

万里の長城(慕田峪長城)
講義・研究以外では、現地でのネットワーキングイベントや留学生向けの交流プログラムに積極的に参加しました。例えば、同大学院が主催する日帰りツアーに参加し、中国の文化遺産を直接見学し理解する機会を得ました。また、同大学院が主催する留学フェアにブース出展し、現地の学生に向けて、京都大学の情報を発信するとともに、留学相談を受け付けました。ネットワーキングイベントでは、北京在住で日本語を勉強している中国人学生と中国語を勉強している日本人学生の交流イベントに参加し、中国語会話力を向上させるだけでなく、中国の文化、慣習、日本との相違点など、様々な発見を得ることができ、語学面だけでなく、個人的な成長にも大いに寄与しました。また、休日を利用して、北京はもちろん、中国の様々な地域を訪れることで、中国の文化や歴史、観光に対する理解を深め、それらが日本の観光政策、特に中国人観光客へのインバウンド施策の設計にどのように応用できるのかを考察する視点を得ることができました。
留学を振り返った感想を聞かせてください。
今回の留学は、私の人生における重要なターニングポイントと感じています。異文化環境での学びや生活を通じて、柔軟な思考力と問題解決能力を養うことができました。特に、北京という政治、文化、経済的な要素を併せ持つ都市で生活し、経済発展した中国社会を体験しつつ、人々の価値観の違いを深く理解できたことは、大きな財産です。また、多様な国籍、バックグランドを持つ学生との交流を通じて、グローバルな視野を広げることができました。学術的な成果のみならず、個人的な成長を実感できた有意義な時間だと感じています。
留学の経験を経て、あなたにどんな影響や変化がありましたか?(就職、将来のビジョン、考え方など)
今回の留学経験を通じて、私はグローバルな視点と多文化環境での適応力を向上させることができました。特に、中国のデジタル経済におけるダイナミックな変化を生活の中で学ぶことで、日本国内にいるだけでは知識でしか知ることができなかった、中国事情に対する理解が深まりました。また、異文化コミュニケーションの場を通じて、多様な考え方や価値観を受け入れる柔軟性を養うことができました。この経験は、将来国際的なプロジェクトに携わる際の大きな強みとなると思います。この経験を活かし、今後はさらに積極的に海外との交流を図るプロジェクトに携わりたいと考えています。この留学は単なる学びの場を超え、私のキャリア形成における新たな可能性を切り開くステップになるものと考えています。
将来留学を考えている学生へのアドバイスやメッセージをお願いします。
留学は未知の世界への挑戦であり、不安に感じることもあると思いますが、自身を成長させる絶好の機会です。その一方で、出発前の準備や留学への心構えが重要です。まず、自分の留学目標を明確にし、そのうえで、留学中に達成したいことを具体化すること勧めます。そして、現地での生活に必要な知識を事前に習得することで、不安を軽減することができます。また、語学の壁を乗り越えるためには、失敗を恐れず積極的に会話の機会を持つことが大切です。さらに、現地の文化や習慣に敬意を払いながら、柔軟に対応する姿勢を忘れないでください。最後に、留学中に得た経験は、将来のキャリアや人間関係において大きな財産となると思います。留学への挑戦を恐れず、自分自身を高める一歩を踏み出してください。