経営管理大学院は、7月17日(土)、百周年時計台記念館百周年記念ホールにおいて、みずほ証券寄附講座および「会計専門職の学び直しを支援する短 期集中教育プログラム」(文部科学省委託事業)の共催により、講演会「会計基準の国際的コンバージェンスをめぐる諸問題」を開催した。
今回の講演会は、国際会計基準の導入をめぐる諸問題について、企業会計基準委員会委員長として国際化の最前線にたち、また日本会計研究学会の会長と して、アカデミズムの視点からもこの問題に取り組んでこられた斎藤静樹氏(明治学院大学教授・東京大学名誉教授)をゲストとして招聘した。
澤邉紀生教授の進行のもと、小林潔司経営管理大学院長の挨拶が行われ、つづいて斎藤静樹氏より基調講演が行われた。
基調講演では、会計基準の国際統合をめぐる最新の動向を踏まえ、金融危機下における公正価値会計の適用範囲や利益認識の問題、日本の主体性等の課題について見解が述べられた。
その後、コーディネーター徳賀芳弘教授の進行で対談会が行われ、会計基準設定における利害関係者との調整、設定主体のあるべき姿、IFRSの特徴、日本の制度的対応等について質疑および議論が行われた。
講演会当日は、公認会計士、学生等約160名が参加し、熱心にメモをとる姿も見られた。講演会の最後には、事前に配布した質問票をもとにフロアとの質疑応答も行われ、盛会のうちに終了した。
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