2010年9月24日に京都国際交流会館にて、京都大学経営管理大学院、International Islamic University Malaysia主催、京都大学GCOEプログラム 「アジアメガシティの人間安全保障工学拠点」京都大学経営管理大学院経営研究センター共催の国際セミナー「Seminar on Insurance and Risk in Asia Pacific」を開催しました。
イスラム国では、近年イスラム金融市場の規模が急速に発展しています。イスラム国の経済の発展とともに、コーランの教えに則ったシャリア適格 (Shari’ah compliant)な保険(タカフル; Takaful)への需要が高まると予想されます。このようなイスラム金融・保険市場は,発展はイスラム国だけではなく,非イスラム国にとってもビジネス の機会を与えており、非ムスリム国においても、イスラム保険に関する知識を蓄積するにより、社会全体の厚生が高まると期待されています。本セミナーは、イ スラム保険(タカフル)市場の発展のために、イスラム国におけるリスクマネジメントのあり方を考える機会として設けられました。冒頭、経営管理大学院院長の小林潔司教授からは、今後のイスラム金融市場の重要性についてのお話がありました。その後、International Islamic University MalaysiaのKhairuddin Abdul Rashid教授からイスラム保険の最近の動向についてのお話がありました。
また金融機関において、イスラム商品の審査委員を務めておられるAzman Mohamed Noor博士からは、イスラム保険の特徴及びリスクマネジメントの考え方について話題提供をいただきました。
小林潔司教授による挨拶
講演の様子