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2015.06.26

H27.06.13 アメーバ経営学術研究会第5回シンポジウムを開催しました

経営管理大学院は、京都大学経済学研究科、アメーバ経営学術研究会との共催で、2015年6月13日(土)に京都大学医学部芝蘭会館2階稲盛ホールにて、アメーバ経営学術研究会第5回シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、「アメーバ経営とフィロソフィ」というテーマで開催されました。渋沢栄一の「論語と算盤」をひくまでもなく、経営哲学と経営管理システムはお互いを必要としています。このシンポジウムでは、アメーバ経営を中心に、企業経営におけるフィロソフィと管理会計の役割や関係について講演・パネルディスカッションが行われました。

第1部では、経営哲学研究者の立場から一橋大学教授の田中一弘氏による「フィロソフィと義利両全-渋沢理念の視点から-」、管理会計研究者の立場から京都大学名誉教授の上總康行氏による「経営フィロソフィのシステム化と利益連鎖管理」、アメーバ経営を実践されている実務家の立場からコマニー株式会社代表取締役社長の塚本幹雄氏による「アメーバ経営とフィロソフィ 実践事例」という3つの講演が行われました。

休憩を挟んだ後に行われた第2部では、3人の講演者に加えて、アメーバ経営のコンサルタントとして多くの実績を持つ清水宏治氏がパネリストとして参加し、京都大学経営管理大学院教授澤邉紀生氏を司会としてパネル・ディスカッション「アメーバ経営とフィロソフィが生み出すダイナミズム」が行われました。パネルディスカッションでは、「アメーバ経営」と「経営理念」が両輪となることで生み出されるダイナミズムについて、「企業経営にフィロソフィが必要とされるのはなぜか?」「アメーバ経営におけるフィロソフィの浸透」「アメーバ経営なくして京セラフィロソフィは実現できるか?」「21世紀の経済社会においてフィロソフィとアメーバ経営を両輪とする企業経営の意義はどこにあるか?」といった論点について活発に意見が交わされました。

当日は、稲盛ホールがほぼ満席となる200名近くの一般市民やビジネスマンなど参加者が集まり、盛会のうちに終了しました。

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開会のご挨拶 澤邉教授 田中教授
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上總名誉教授 塚本社長
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 パネルディスカッションの様子 会場の様子