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2015.11.13

H27.11.07 サービス経営人材育成プログラム「京都大学サービス・エクセレンス講座」第3回を開催しました

11月7日(土)午前10時30分より、東京オフィスにて、京都大学経営管理大学院による社会人対象のサービス経営人材育成プログラム「京都大学サービス・エクセレンス講座」第3回目を開催しました。

本講座は、サービスのベストプラクティスを踏まえ、サービス経営人材の育成・競争力創造を目的としています。
第1期(2015年10月~2016年3月開講)受講者(共同研究員)は、サービス業を中心とした企業の幹部候補者15名でスタートしています。

11月の講義テーマは「おもてなし科学論」。11月7日の「おもてなし科学論(1)」では、11月講義テーマ(1)~(2)に関して、次の講義を行いました。
1) 京都大学経営管理大学院准教授 山内裕「サービス創出方法論のエスノメソドロジー①②」
2) 京都大学経営管理大学院教授 小林潔司 「おもてなし科学概論」
3) サントリーパブリシティサービス株式会社 取締役 大村未菜氏「おもてなし基準」
4) 経営管理大学院教授 小林潔司/株式会社フランチャイズアドバンテージ 代表取締役社長 田嶋雅美氏「サービスフレームワークを用いて自社のおもてなしを科学する」

今回は、座学が中心でしたが、共同研究員からは活発な意見・質問がなされ、日頃の顧客サービス(対人サービス)業において現場実践している「おもてなし」を、あらためて客観的に捉え直し、かつ理論的・方法論的に整理することができた、と概ね好評でした。

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講演をする京都大学経営管理大学院准教授 山内裕 講演をする京都大学経営管理大学院教授 小林潔司
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講演をするサントリーパブリシティサービス・取締役 大村未菜氏 講演をするフランチャイズアドバンテージ・代表取締役社長 田嶋雅美氏

 

なお、11月の講義テーマ「おもてなし科学論」の詳細は以下のとおりです。

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「おもてなし科学論」
日本型サービスの特徴である「おもてなし」は、日本社会のような高コンテクスト社会に特 徴的なサービス形態であり、巷間誤解されている高度なホスピタリティー概念とは異なるものであります。本講義では、おもてなしサービスの基本的概念を理解 するとともに、サービスの高付加価値化戦略、パブリックリレーション戦略としての意義について考察し、自社サービスへの適用可能性について分析します。

(1)「おもてなし」の観察・分析
 ①「おもてなし」とは ②エスノメソドロジー方法論 ③顧客インタラクション ④サービスデザイン

(2)「おもてなし」における価値共創フレームワーク
 ①コンテンツとコンテキスト ②日本型コミュニケーション ③おもてなしサービス ④ビジネス化

(3)「おもてなし」に代表される無形資産価値の理解
 ①サービス会計(サービスと活動基準原価計算) ②おもてなしとサービス会計

(4)「おもてなし」基準と定性的・定量的おもてなし事例分析
 ①「おもてなし」基準(個人レベル、組織レベル) ②定性的な「おもてなし」事例分析(含インバウンド対応) 
 ③定量的な「おもてなし」事例分析 (サービス回転率など)

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※関連リンク

京都大学経営管理大学院 サービス・エクセレンス・コンソーシアム(SEC)のウェブサイト:http://www.sec.gsm.kyoto-u.ac.jp/