経営管理大学院は、7月12日ケーススタディ教室において、日本銀行金融高度化センター企画役の碓井茂樹氏にご登壇いただき「次世代とコーポレートガバナンスを考える」というタイトルで講演会を開催しました。
ROEや株価などの国際比較をみると、日本企業の「稼ぐ力」が失われてきつつあります。また、日本を代表する有力な企業が相次いで不正会計などの深刻な不祥事を起こしています。この背景には、日本独自のガバナンス慣行が大きく影響しているという指摘があります。この背景には、日本独自のガバナンス慣行が大きく影響しているという指摘があります。
研究会全体の目的として、内部統制(COSOフレームワーク)や内部監査の国際基準(IPPF)、OECDコーポレートガバナンス諸原則など、経営管理の基本的な知識を簡単に整理しながら、ガバナンスのグローバル・スタンダードがどのように成立してきたかを振り返っていただきました。その上で、特殊なガバナンス形態をとり続ける日本企業と、欧米・アジアの企業とで、経営のあり方にどのような違いが生じているのか、今後、日本企業はガバナンス改革をどのようにすすめるべきかを受講者との対話も交え、論じていただきました。
講演する碓井氏