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2017.10.30

H29.10.12 第62回京都管理会計研究会を開催しました

 京都大学経営管理大学院・経済学研究科は、平成29年10月12日、総合研究2号館ケーススタディ演習室にて第62回京都管理会計研究会を開催しました。本研究会は、研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。
 当日は、Anne Wu氏(台湾・国立政治大学教授)をお招きし、若手研究者2名による報告に対してそれぞれコメントをいただきました。

 第1報告として、市原勇一氏(京都大学助教)より、「Do budgeting practices improve financial performance of SMEs in Japan?」(尻無濱芳崇・山形大学准教授、澤邉紀生・京都大学教授との共同研究報告)と題し、企業の管理会計能力と財務会計の関係を日本の中小企業のデータを用いて検証した結果が報告されました。

20171012 講演する市原氏
講演する市原氏

 第2報告では、岡田華奈氏(新潟産業大学助教)より、「The effect of management accounting on collaboration between healthcare and social welfare services」(黒木淳・横浜市立大学専任講師、尻無濱芳崇・山形大学准教授との共同研究報告)と題し、地域包括ケアシステムにおける事業者間の協働と原価計算システムの洗練度との関係を検証した結果について報告がなされました。

20171012 講演する岡田氏
講演する岡田氏

 Wu氏からは、それぞれの報告が対象としている特徴的な事象をより強調すべきとのコメントのほか、理論との関連性をより意識するようにとのコメントがなされました。

20171012 Wu氏によるコメント
Wu氏によるコメントの様子

 参加した約20名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ、盛会のうちに終了しました。