京都大学経営管理大学院は、11月21日にサービスファイナンス論の講義の一環として、ウェルス・マネジメント株式会社取締役・ソラミツ株式会社取締役の尾島司氏をお招きし、「ホテルやサービス産業へのFinTech及び新ファイナンスの技術の活用の可能性」というテーマで講演会を開催しました。

　講演会では、ウェルス・マネジメント株式会社の役員としての知見をもとに、ホスピタリティ事業やホテル業界の現状と展望について、課題を踏まえながら紹介がありました。同社は大阪及び京都市内において複数のホテルのアセットマネジメントを手掛けており、ホスピタリティ事業運営に対する投資家からの厳しい目線や、実際にオペレーションを行う上での細やかな心配り等、プロフェッショナルの目線に基づいた実践的で参考になるお話をいただきました。その後、ファイナンス関連のテーマとしてブロックチェーンとFintechについても紹介がありました。
　また、尾島氏が兼任されるソラミツ株式会社は、ブロックチェーン技術の開発を行っている企業であり、同社の「いろは」は Linux Foundation の Hyperledger Project に採用されたことで有名です。さらに、ブロックチェーンとクラウド・ファンディングを組み合わせたトークン型資金調達などの新しいファイナンシングの手法やサービスやホスピタリティ事業における新たな投資の仕組みなどを説明していただいたことは、ベンチャーを志す学生にとっても非常に興味深かったようです。

◆講演する尾島氏

　最後に、現在は非常に起業が行ないやすい状況であること、そして若い人には面白いことをしてもらいたいというお言葉をいただき、盛会のうちに終了しました。