李 璐馨さん

ファイナンス・会計プログラム 2019年度修了生

金融系IT会社勤務

数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由

李 璐馨さん

私は大学で理論を学ぶことはできましたが、学んだ理論を実務に生かすことができるかを不安に感じていました。GSMの理念に「先端的なマネジメント研究と高度に専門的な実務との架け橋となる教育体系」とあります。GSMに入学することができれば、理論と実務を結び付ける方法を学べると考え、GSMを選びました。また、GSMには、新卒で進学した学生や経験豊富な社会人の方など、様々なバックグラウンドを持つ人がいます。留学生も多く、英語での開講科目も多数あり、多様な考え方を学べる環境が用意されています。このような環境に身を置くことで、大きく成長できると考えました。そして、外国人である私にとって京都という町は魅力的です。日本の伝統文化が受け継がれる古都で勉強できるという憧れが決め手となりました。

GSMで学んだこと

ビジネスに直結する学びがありました。GSMの基礎科目では、経営戦略やファイナンスなどのビジネスに必須の基礎知識を身につけることができます。また、専門・実務科目においては、実務家、起業家、経営者の方が講師として来て下さる授業もあり、机上でも、実務の世界も知ることができました。魅力的な先生方が多く、先生方のような魅力的な人間になることができるよう、頑張りたいと思いました。もう一つは、優秀な仲間と共同で課題に取り組むことで成長できたことです。GSMはバックグラウンドが違う優秀な人たちが集まっています。「違う」からこそ価値があり、「違う」からこそ私自身のまだ足りてない部分が見えてきました。時にはチームでするよりも個人ワークの方が楽なのではと思うこともありましたが、チームで目標を達成したときの喜びは、一層大きかったです。

現在の進路を選んだ理由

私は金融グループの情報分野を担う会社に就職が決まりました。ファイナンス·会計コースの私にとって、金融×ITという組み合わせは、①自分の専門×社会の未来、②今までやってきたこと×これからチャレンジしたいこと、でありました。進路先の選択において、GSMでの学びが大きくプラスに影響しました。GSMでの授業は「文理知識の統合」が軸となっており、情報学に関する授業も多数用意されています。情報学の学びを通し、デジタル社会の世の中において、ビジネスで勝利する重要な鍵はITであり、今後更にIT分野が注目されていくと感じました。文系の私にとって情報学の考え方はとても斬新で、興味深いと思ったことが、私の進路を決めた理由になります。

在学中、印象に残った出来事

李 璐馨さん

修士二年次から砂川先生のワークショップ(WS)に入りました。WSでは、先生から学生一人ひとりの研究を手厚く指導してもらうことができます。また、学生同士で学問や研究について議論し合う機会もあります。砂川先生のワークショップ(WS)は、①実務家の先生方による講演、②ケーススタディー、③各自の研究報告という三つの内容で構成されています。①実務家の先生方による講演では、資産運用、株式·債券投資の実務について学びました。②ケーススタディーでは、実際の実務と同様に企業の財務分析を行いました。③個人研究では、私は、株価モデルの理論上と実務上の違いについて研究しました。毎回の研究報告会では、学び・気づきがあります。違うバックグラウンドの方から、私とは違う視点からの助言をいただき、各自の研究に対して議論を交わしました。WSのメンバーで先生を囲み懇親会をすることもありました。砂川WSの最終発表会が終わったあとに食べたお寿司はとても美味しく、達成感を感じました。先生のWSで研究ができて本当によかったです。

授業以外に取り組んだこと

授業以外に取り組んだことを二つ挙げます。
1. 学園祭への出店 GSMの中国人留学生メンバーが中心となり、学園祭に出店しました。出店するメンバーはもちろん初めての出店であり、不安もありましたが、今までやったことがないことに挑戦したい、仲間と一緒に留学生活の思い出を作りたいと思い、学園祭に出店することを決めました。GSMで学んだマーケティング戦略を生かし、商品の差別化、価格設定などを工夫しました。学園祭の最後はたき火で締めくくります。たき火でほっぺを赤くしたメンバーの顔は、一生忘れられないシーンでした。
2. グルメ巡り 観光名所である京都は神社、お寺以外に、美味しいお店もたくさんあります。京都では美味しいお店は隠れています。一見目立たない店でも、入ってみたら非常に雰囲気がよく、美味しいことが多いです。京都大学を中心に私のグルメマップを作りました。私は日本の焼き鳥が好きで、焼き鳥屋さんを京都で食べ歩きました。私が今まで食べた中で一番美味しかった焼き鳥屋さんは、大学の近くで発見しました。

入学希望者へ向けてのメッセージ

私は留学生なので、留学生の視点からメッセージを書きます。留学生の私にとって、GSMでの学びは何もかもが新鮮でした。古都情緒あふれる京都での生活、学部とは違う学問の専攻、新たなことに挑戦することは非常に勇気がいることですが、何事にも好奇心を持って取り組むことで、道が開けます。そして、私はGSMを修了し、大きく成長できたと感じています。GSMは多様なバックグウランドを持つ学生が集まり、一人ひとり違う学生の要望にもこたえてくれる環境があり、日本人学生だけでなく私と同じ留学生にも成長の機会を十分に提供してくれます。非常に満足できると思います。最後になりましたが、入学希望者の皆様がGSMで実りある学びを得ることを願っています。京都という素敵な町で過ごした時間が、皆さんの人生の大切な思い出になりますように。