清水 泰正さん

観光経営科学コース 2回生(2019-2020)

GSMを選んだ理由

清水 泰正さん

日本政府観光局(JNTO)にて、訪日インバウンドの現場を国内、海外で14年経験し、2018年に独立起業。これまでの訪日誘客に関する経験を学術的に整理すると共に、自社の企業価値最大化のため、経営学を体系的に学びたいと考えたためである。観光に特化したMBAは日本国内に少なく、「観光」を学ぶには京都という歴史、人気とも随一の環境に身を置けるのは他では得られない経験である。

GSMの魅力

様々なバックグランドを持った同級生の存在である。日本人のみならず多くの留学生、学部卒からの進級、会社に在籍しながらの通学、経営者、会計士、医師と、バラエティに富み、特にグループワークでの意見交換、資料作成過程で新鮮な視点を多く得られることが出来た。また、GSM以外の授業も履修可能であり、京都大学に集まる叡智を吸収できることが魅力でもある。

将来の展望

少子高齢化の中で、特に地方部においては、交流人口の拡大は喫緊の課題であり、国内、海外からの訪問者に、お金を落としてもらう仕組み作りを深化させる必要がある。また、観光立国が政策として掲げられる一方で、日本国内において、観光業は軽視されがちである。観光業従事者の地位向上、賃金向上が欠かせない。こういった観光で「稼げる」地域、人財育成を、現場目線をもちながら、マーケットインの視点で取組を続けていきたい。

おすすめの科目

サービス経営論
観光と老舗(現観光・老舗経営論)
パブリック・リレーションズ論
アントレプレナーシップ特論

1日のスケジュール

<1回生前期、月曜日>
07:00-09:30 自社メール対応、事務作業
10:30-12:00 組織行動論授業
        同期と昼食
13:00-14:30 マーケティング授業
14:45-16:15 ツーリズム産業論授業
16:00-20:00 グループワーク、宿題
21:00     帰宅

1週間のスケジュール

<1回生前期>
月曜: 授業(午前、午後) グループワーク等
火曜: 授業(午前、午後)
水曜: 取引先との打合せ、資料作成、執筆活動
木曜: 大学でリモートワーク(午前)、授業(午後)
金曜: 取引先との打合せ(午前)、授業(午後)
土曜: 資料作成、執筆活動、出張

入学希望者へ向けてのメッセージ

清水 泰正さん

GSMでの授業から得られる知識や発見に加え、授業外での先生方との交流や同期との時間にも大きな価値を感じる機会となっている。普段の仕事では出会わないような仲間や考え方を得ることが出来、一生のつながりができる事は間違いないだろう(写真は観光MBAの同期11名全員、2019年4月撮影)。1回生の前期が必修科目も多く、宿題やグループワークも多い。学習と仕事の両立に悩まれるかもしれないが、そのマネジメントもMBA取得の一つの過程と考え、是非チャレンジして頂きたい。
また、観光について、これまで1年半に渡り、英語文献を中心に読み込んできた。日本語での文献が圧倒的に少ないと感じる一方、真新しい研究内容は見つかっていない。つまり、日本の自治体やDMOの「観光施策」について、マーケティングやプロモーション手法については、世界水準である。これまでの成果を自信を持って広報すると共に、住民の「観光で稼ぐ」意義の理解を深め、資金調達の方法や組織面について、海外の事例に学ぶことが重要と考えている。