山下 愛智さん

観光経営科学コース 2回生(2021-)

GSMを選んだ理由

山下 愛智さん

大学卒業後、都市銀行に就職、アメリカ生活を経て、現在は大阪のホテルで働いています。自身のこれまでのキャリアに少々まとまりのなさを感じており、今後のことも考えて、もう少しホスピタリティについて体系的な学習をし、俯瞰的な視点を持って、キャリアに一本芯を通すことができたらなという思いを持ちつつも、日常業務を忙しくこなす日々を過ごしていました。
転機は、新型コロナウイルスの流行を契機に訪れました。国境閉鎖、移動制限、集会の自粛など、全てがホテルの業務に打撃を与え、突然日々の時間がゆったりと流れ始めた時に、「今しかない」と思い立ち受験を決意しました。現在は休職してGSMに通っています。

GSMの魅力

最先端の実践的な知識や、素晴らしい先生方との知遇を得られることは勿論なのですが、最大の魅力は同級生との出会いだと思っています。バックグラウンドや年齢、考え方も多様な皆さんから、大いに刺激を受けています。
残念ながらコロナ禍下ということもあり、飲み会などプライベートな交流はなかなか難しいですが、講義時間やオンライン会議を活用して活発に意見交換をしています。特に、講義の中で行われるグループワークでは、議論を通じて同級生の偉大さや、自分自身の価値観・偏見にも気づくことができました。実践的なテーマも多く、自ら情報収集し、人に説明して意見を交換することで、理解が深まる点も非常におもしろいと感じています。
また、自身の興味や必要に応じて、スワヒリ語や東洋哲学、宇宙科学といった、普通のビジネススクールでは履修できない科目を受講できるのも、京都大学ならではの魅力のひとつだと思います。

将来の展望

休職して通学しているので、まずはホテルに復職してGSMで学んだことを業務に活かしたいと思っています。
今後、観光業は日本を牽引する産業のひとつになっていくと期待しておりますが、少子高齢化もあって労働市場が逼迫する中、観光業を働き先として魅力的な業界にしていくことが大きな課題だと感じています。そのためには、単に「かっこいい」というイメージだけではなく、実際に労働に報いる適正な見返りがあり、自身の成長や社会貢献の実感を得られることが重要だと考えています。将来的には、観光業を皆が働きたいと思う憧れの業界にすることが私の目標です。

おすすめの科目

実践ホスピタリティ企業経営(菊地先生)
人的資源管理論(関口先生)
AI&Hospitality(竹中先生)

1日のスケジュール

08:00 起床
10:30 セミナー参加(オンライン)
13:00 ランチミーティング(オンライン)、終了後、大学に移動
16:30 講義(対面)、帰宅後、講義の予習、課題など

1週間のスケジュール

山下 愛智さん

月 講義(対面)、講義課題提出
火 講義(オンライン)、講義課題提出
水 セミナー参加(オンライン)
木 講義(オンライン)、講義課題提出
金 セミナー参加(オンライン)、講義(対面)
土 京都・美山に旅行(美山を題材とした講義のネタ集めのため)、グループワーク打合せ(オンライン)
日 京都・美山に旅行、グループワーク打合せ(オンライン)、講義課題提出

入学希望者へ向けてのメッセージ

山下 愛智さん

昼間に講義があるので、仕事をしている方にはハードルが高いかも知れません。それでも、例えば長期履修や科目履修などの仕組みを活用して、是非学びの場に飛び込んでみていただければと思います。同年代・同質の仲間が中心だった学生時代に大学に通ったのとはまた違う、想定以上の刺激と果実が得られるはずです。
自分だけ他人と違うことをするのは勇気が必要なことだとは思いますが、一度きりの人生ですので、是非後悔の無い選択をしてください。そして入学後は、留学生を含む同級生や、先生方と積極的に交流をし、大学院生生活を満喫していただければと思います。