彭 昌錦 さん

ビジネス・リーダーシッププログラム
2024年度修了生

ヘルスケア特化型外資系コンサルティングファーム コンサルタント職

数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由

彭 昌錦 さん

「もっと世界を探求し、自分の可能性を広げたい」という思いを抱いて、日本での留学を決意しました。特に、GSMでは、多様な科目選択とカリキュラム設定があり、実践的な知識だけでなく、ある程度の専門性の高い理論的な知識も学ぶことができます。さらに、学生の中には異なる業界から来た社会人や、異国の文化を持つ学生、私と同じように新卒で直接進学した者もおり、この多様性が豊かな学習環境を作り出しています。異なる視点のぶつかり合いを生み出し、非常に興味深いと感じています。これにより、学問的な充実はもちろん、人間関係や国際的な視野の大幅な拡大を経験できると思います。

GSMで学んだこと

M1は、経営学と経済学に関連する基本科目の履修から始まりました。多くの科目がグループワーク形式で行われるため、同級生との交流やディスカッションの機会が豊富にありました。この1年間の学習を通じて、理論的な枠組みを構築するだけでなく、ケーススタディの分析とディスカッションを通じて、日本市場に関する初歩的な理解を形成しました。M2は、ワークショップを中心に展開され、自分の興味のあるテーマで研究を進めることができました。LIU先生の学術への情熱が私にも伝わり、ワークショップでの同級生や先生とのブレインストーミングは、学術研究の魅力を深く感じさせてくれました。

現在の進路を選んだ理由

私の願いは、社会の中で少数派であり、弱い立場にある人々を支援することです。これまでの留学や旅行の経験から、世界中で医療資源が不均等に分配されていることを目の当たりにしました。GSMの交換プログラムを通じてヨーロッパに半年間留学した後、この考えはさらに強くなりました。ヘルスケア分野で働くことによって、生きることに最も苦しんでいる人々を支援できると信じています。GSMで学んだ知識を活用して、ヘルスケア企業や製薬企業が直面する経営課題を解決し、これらの企業が良いサービスや製品を提供して、世界中のより多くの人々にベネフィットをもたらすようにしたいと思っています。

在学中、印象に残った出来事

彭 昌錦 さん

特に印象深かったのは2年目のワークショップです。特に、M2の後半に論文を書いていた時期には、ドイツでの交換留学も経験しました。この期間中は、交換校での授業だけでなく、論文の執筆と就職活動を並行して進める必要があり、多忙と時差の影響で非常に疲れました。しかし、LIU先生は私が直面していた学術課題に対して示唆に富んだアドバイスを提供するだけでなく、人生課題と意思決定に対しても、まるで友人のように温かい励ましとガイダンスを提供してくれました。最後に、自身の関心のあるテーマの研究はプログラム内での優秀賞を受賞し、さらには望んでいた企業からの内定を獲得することができました。これらの成果は、大きに自信になり、挑戦に対する恐れを乗り越える勇気を与えてくれました。

授業以外に取り組んだこと

主に三つのことがあります。
まず、京大での生活中、京都や滋賀、大阪、神戸周辺の山々を多数登りました。六甲山の縦走で神戸から大阪まで歩き、M1の夏休みには富士山の頂上に登り、日の出を見たことがあります。そして、趣味を広げ、室内クライミング(ボルダリング)を始めることになりました。
次に、ドイツでの交換留学中、14ヶ国30以上の都市を訪問しました。ヨーロッパの異なる地域で、人々の異なる性格や考え方を感じ取ることができ、多様な生き方があることを知りました。この経験は、私の視野を大きく広げてくれました。
最後に、ボストンへ飛び面接を受けて、第一志望の会社からオファーを獲得しました。私の就職活動は順調ではありませんでした。特にドイツ滞在中は、説明会や面接のために頻繁に夜更かしをし、アメリカ行きの前には失敗を恐れ、自分の決断を疑うこともよくありました。しかし、最終的な結果は、自分が払った努力がすべて価値があったと教えてくれました。

入学希望者へ向けてのメッセージ

彭 昌錦 さん

GSMでは、様々な背景を持つ人々に向けて、多彩なリソースが提供されています。そのリソースをどう認識し、活用するかが重要です。「もっと世界を探求し、自分の可能性を広げたい」という動機で日本への留学を決意した私ですが、今振り返ると、京都大学GSMはそんな環境を提供してくれる最良のプラットフォームだったと実感しています。ここでは素晴らしい教授陣と友人に恵まれ、世界に対する視野を広げることができました。また、忘れられない経験を多くして、人生の新たな章への入場券を得ることもできました。もしGSMに関心があれば、ぜひ迷わずチャレンジしてください。心から応援しています。