井川 直也さん

ビジネスリーダーシッププログラム 2018年度修了生

キャップジェミニ株式会社

数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由

井川 直也さん

「理論と実務をバランスよく学べること」が、数あるビジネススクールの中でGSMを選んだ理由です。私は日本の世界における立ち位置が悪化している中で、日本の成長発展に貢献したいという思いがありました。そのため学部では経済学を学んだのですが、そこでは理論ばかりが先行し、実践的なことを学ぶことができませんでした。そこでビジネススクールへの進学を決めたのですが、多くのビジネススクールが実践に重点を置く中、GSMでは理論と実践の融合を可能とするカリキュラムが組まれており、前述の目標を達成するのに最も近道だと考えGSMを選びました。

GSMで学んだこと

経営戦略やマーケティング、ファイナンスといったビジネスにおける基礎科目に始まり、専門・実務科目とつなげていくことで、ビジネスに関する幅広い知見と特定分野に関する専門性を実践と組み合わせつつ学ぶことができました。また、他研究科との連携科目においてAIやビッグデータ解析といったIT技術に関しても触れることもでき、それをビジネスと組み合わせながら自分の中に落とし込んでいきました。それにより、複数専門性が必要とされるこれからの時代に必要なスキルを得ることができたと考えています。

現在の進路を選んだ理由

ITとビジネスを組み合わせることで、世界的に成功しており、日本ではスタートフェーズにあるからです。ITとビジネスを組み合わせることの重要性は以前から指摘されていますが、日本では上手くいっていません。しかし、これから日本が世界で戦っていくためには、ITとビジネスの融合が必要であることをGSMで実感し、学生生活を通じてIT技術に関しても学んできました。その成果を最も発揮でき、かつスタートアップフェーズのため裁量権も大きく自身の成長につなげられると考え、現在の就職先を選択しました。

在学中、印象に残った出来事

WSでのAIを使った研究です。私はITとビジネスの融合に興味があり、それに関して研究を行いました。指導教授である末松先生は、自身の専門分野でないにもかかわらず、私の研究を評価してくださるとともに、鋭い指摘をしてくださいました。また、私が交換留学に行っているときも進捗に対してフィードバックをくださり、最終的に良い結果を得ることができ、研究発表では最優秀賞をいただくことができました。また、毎回のWSでは各々の研究についてディスカッションが行われ、自身の研究をブラッシュアップするだけでなく、同期が研究している様々な分野に関する知見も広がりました。自身の興味に合わせて柔軟に対応してくださり、その研究に対して教授・学生全員で考えていくというWSでの取り組みは、在学中で最も印象に残っています。

授業以外に取り組んだこと

協定校であるアムリヨンビジネススクールへの交換留学です。アムリヨンビジネススクールは、ヨーロッパでも有数のビジネススクールで世界中から優秀な学生が集まっています。私はGSMでは開講されていない、IT関連の科目を中心に、グループワークやプレゼンの多い科目を履修しました。最初のころは海外の学生の議論や講義について行くことがやっとでしたが、それでもくらいついて行くうちに自身の成長を実感することができました。また、バックグラウンドが全く違う学生たちとの交流は新鮮なことが多く、考えさせられることもよくありました。アムリヨンビジネススクールへの交換留学は、大変なことも多かったですが、学生としてのみならず、人としての成長も私にもたらしてくれたのではないかと考えています。

入学希望者へ向けてのメッセージ

学部上がりの学生、社会人経験者、外国人といった多様な人々が交流し、ワークを一緒に行う機会は滅多にないと思います。GSMでは多様なバックグラウンドを持つ人々と関わる機会が非常に多く、日々新しい価値観に触れることができます。GSMは多様なバックグラウンドを持つ人々が集まっており、また他研究科や民間企業との連携もあるため、自身が高いモチベーションをもって行動を起こせば、何でもできる環境です。自由度が高いため、ビジネス以外の分野も学ぶことができるため、きちんと目的意識を持ったうえで入学していただきたいと思います。将来、GSMの同窓生として、ビジネス相手として、もしくは同じ会社で働く仲間として、皆さんと関わっていければと思います。