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2010.06.10

H22.06.10 平成21年度ベストティーチャー賞に曳野孝准教授とアスリチョルパン准教授を選出しました。

経営管理大学院では、多くの学生に支持され、質の高い授業を提供してきた優秀な教員を表彰するため、「京都大学経営管理大学院ベストティーチャー賞」制度を創設しました。 第1回となる平成21年度ベストティーチャー賞に、曳野 孝准教授とアスリM.チョルパン准教授が選ばれ、平成22年5月19日に表彰式を行いました。

「ベストティーチャー賞を受賞して」

曳野 孝 准教授

経営管理大学院が設けた「ベスト・ティーチャー賞」の第一回を授かることになったことは、僕にとっては青天の霹靂であったし、じつは今でも何故この 栄誉に輝けるのかについては戸惑っています。ビジネスという実体験を全く持たず、アカデミアのなかで生きてきた僕が、そのビジネスをしかも大学院レベルで 教えるということは危険です。会社という戦場でのバトルを経験してきた学生が多くいるクラスに向かって、企業というのはこういうものだとおこがましくも講 義することは冒険です。その冒険を僕にとってエンジョイできる経験にしてくれているのは、そのクラスに参加している学生たちです。僕にとって、何かを教え るということに意味があると感じられるかどうかは、相手である学生がどのような反応を返してくれるかに依存しています。まさに学生がクラスルームの主体で す。したがって、その学生の評価によってこの賞を授与できたことはこの上も無い喜びです。これを機会に、クラスルームでの教育に邁進して、大学院生がより 効果的な学習を行えるように一層の努力をしていきます。 最後に、僕を選んでくれた全ての学生に、この「ベスト・ティーチャー賞」を捧げます。

「学生の皆さんへ」

アスリ M.チョルパン 准教授

今年度の「ベスト・ティーチャー賞」に選んでもらって、本当にありがとう! 私にとって、あなた方に教える一つずつの講義をすごく楽しみにしている し、だからその講義を出来るだけ面白くすることによって、あなた方の勉学が少しでも楽しいものになるように努力しています。クラスルームのなかでの学習と いうのが退屈で疲れるだけというのは良くないと私は信じています。そうではなく、学生がお互い同士で刺激し合い、学習しているテーマに興味を持つようにな り、そうしていることを面白く思うようになるといった場でないといけないと思っています。毎週与えられる一つずつのケースを通じて、私たちは異なる国に 行って、そこであなた方は違った経営者の経験を味わうことになるはずです。そのプロセスを繰り返すことによって、全てのクラスを終えるまでには、あなた方 の分析力が向上することは当然ですが、それだけでなく授業のすべてが楽しかったという想い出となることを祈っています。 最後にもう一度、このすばらしい賞を授けてくれたことにたいして、ほんとに、ほんとに、有難う。

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授賞式(左からチョルパン准教授・小林院長・曳野准教授)