「経済教室」エコノミクストレンドシリーズは、経済学・経営学研究のフロンティアを紹介するものです。
今回は、会社員の忠誠心が会社の業績に与える効果について、海外の経営学における会社帰属意識研究におけるレビューを踏まえて、現在、会社の帰属意識の持つ効果について紹介しました。 ○会社への一体感や仕事への関与で業績向上 日本の企業は、社員の忠誠心の高さを強みにした独自の競争力があり、それは、社員の持つ会社との一体感であり、社内での熟練やノウハウの継承発展、高い品質づくり、持続的イノベーションを組織的に支えてきましたが、リストラや意識変化に伴う、忠誠心の低下は、技能やノウハウの散逸、品質事故や革新停滞などの経営への悪影響が懸念されています。その様な中、三井物産での社員寮の見直しのように社員への定着政策を再展開している会社も出ています。 今後も、定期的に経営学に関わる最新の国際的な議論を様々に紹介していく予定です。 |
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2014.04.28