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2015.07.29

H27.07.29 平成28年度より経営管理大学院に「経営科学専攻」(博士後期課程)が新設されます

平成28年度より経営管理大学院に「経営科学専攻」(博士後期課程)が新設されます。

このたび経営管理大学院では平成28年度より、修士・MBA相当の能力を有する社会人を主な対象とした博士後期課程を設置し、グローバル・ビジネス・リーダーとしての高度専門職業人博士の養成を目指してまいります。

主なポリシーは以下のとおりです。
http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/ja/about-us/policy.html

この博士後期課程では3つの研究領域の1つにおいて専門性を高め、かつ実務に役立つ総合性を身につけるための指導を受けることになります。


■実践ファイナンス領域
<育成する具体的人物像>
・実際の金融証券市場のあり方を踏まえて、ファイナンス領域に関する海外市場の現状を熟知し、かつ実践的に分析でき、独自の発想に基づきファイナンス戦略を設計し実践できる人材。
・自身の戦略を海外の専門家に英語でロジカルに説明し、専門的な交渉解決能力を有する人材。

■サービス・イノベーション&デザイン領域
<育成する具体的人物像>
・サービス経済の進展に鑑み、企業・公的機関が直面する種々のサービス高付加価値化の課題に対して、グローバルな見地からサービス活動の観察・分析・評価の研究を行い、独自のサービス価値創造フレームワークの構築、検証を行える専門人材。
・海外のサービス経営専門家に対して、説明・説得を行える人材。さらに、様々な領域におけるビジネス展開において、デザインという視点でビジネスをリードし、イノベーションを起こせる専門人材。

 ■プロジェクトマネジメント領域
<育成する具体的人物像>
・国内外の大型プロジェクトに関わる資金調達、入札、契約管理、紛争解決、運用、維持管理のためのマネジメント技術に関する理論・実証分析をできる能力を有する人材。
・大型プロジェクトにおけるリスク構造とガバナンス構造を分析し、その結果を実施管理できる人材。
・国際的な観点で、対象国における法、慣習、社会・経済を学際的に理解し、プロジェクト契約を支える制度基盤を分析できる能力を有する人材。


博士後期課程学生は、「博士基礎科目」、「博士専門科目」、「経営科学リサーチ実習」、「経営科学特別演習」をコースワークとして履修します。

「博士基礎科目」は、各研究領域に共通で不可欠な科目とし、1年次に履修します。
「博士専門科目」は、各領域に関わる高度な理論体系を修得することを目的に提供されるもので1~2年次に履修します。
「博士基礎科目」「博士専門科目」合わせて計8単位の修得を必須とします。

「経営科学リサーチ実習」は、ケーススタディ調査研究を通じてビジネスモデルの分析やビジネスケース教材の作成を課すものです。
1~2年次に履修し、計4単位の修得を必須とします。

「経営科学特別演習」は指導教員による研究指導であり、1~3年次を通じ、半期毎にⅠ~Ⅵの単位修得(合計12単位)を必須とします。

なお、1年次終了時に博士論文作成にあたっての学力評価である「予備審査」、2年次終了時に博士論文作成の「資格審査」に合格することが進級要件となります。

この博士後期課程では、研究指導チーム及び専門領域指導チームによる複数の教員での研究指導が行われます。

3年以上在学し、計24単位以上を修得し、博士論文審査に合格することをもって、博士(経営科学)(Doctor of Philosophy in Management Science)の学位が授与されます。

あわせて、多様なバックグラウンドを有する学生を期待していることに鑑み、経営科学に関する十分な基礎的学力が必ずしも十分でないと認められる学生については、経営科学基礎学力アチーブメント科目(経営管理大学院の基礎科目:MBA 基礎科目)として履修を義務付け、その知識や能力についてアチーブメントを確認することとします。単位付与はありません。

 

 

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