本講義は、「Business-Government Relations from a Global Perspective（グローバルな視点から見た企業・政府間関係）」と題し、各国の政府とビジネスの関係について様々なケースを検討し、世界のビジネスと政治的指導者が直面している「政治とビジネスの調和」について、考察が行われました。

本講義の目的は次のとおりです。

(1) 政府とビジネスに関連している課題（その国の歴史、政治、文化など）を認識する。
(2) 世界の政府とビジネスのモデルとその多様性を認識する。
(3) 分析と理解に必要なツールを提供する。
(4) 政府とビジネスとの関係に関連している課題に対処できる国際的なマネジメント能力を身に付ける。

5日間にわたる集中講義はすべて英語で行われ、約30名の学生が参加しました。

講義の様子	学生によるケース発表の様子

グレン・S・フクシマ先生　略歴
Senior Fellow, Center for American　Progress　(米国先端政策研究所 上級研究員)
カリフォルニア州出身の日系三世。 1972年スタンフォード大学卒業。その後ハーバード大学大学院、ビジネス・スクールで学び、バーバード・ロー・スクールを卒業。　慶応大学留学、 フルブライト研究員として東京大学法学部を含め日本には20年以上滞在した。85年から90年にかけて米国大統領府通商代表部（USTR）で米国通商代表 補代理として日本と中国を担当。90年4月米国AT&T社（米国電話電信会社）に入社。98年5月まで日本AT&T（株）副社長を務め る。同年5月よりアーサー・Ｄ・リトル（ジャパン）株式会社代表取締役社長に就任。2000年10月、日本ケイデンス・デザイン・システムズ社社長に就 任。日本NCR株式会社代表取締役共同社長を経て2005年2月世界最大の航空機メーカー、エアバス本社の上級副社長・日本法人エアバス・ジャパン（株） の代表取締役社長兼ＣＥＯにそれぞれ就任。12年10月から米国ワシントンＤ.Ｃ.の研究所にて勤務。著書には『日米経済摩擦の政治学』朝日新聞社（92 年）第九回大平正芳賞受賞（93年）などがある。98年1月在日米国商工会議所会頭に就任し99年12月まで2期会頭職を務める。