2016年9月3日～4日の一泊二日で、GTEP集中セミナー2016の前半プログラムをロイヤルオークホテルにて開催いたしました。さまざまな分野の大学院生および社会人総勢34名（正規参加者29名とオブザーバー参加者5名）が参加しました。集中セミナー前半プログラムでは、全3科目の講義が開講されました。

　1日目の椙山泰生教授による「イノベーション・エコシステム」の講義では、イノベーション・エコシステムについての理解を深め、イノベーションが他のプレイヤーとの相互依存関係にあることを前提にした戦略について学びました。授業最後のディスカッションの部分では、この講義で学んだこととよくわからなかったことをグループごとに発表してもらい、講師と受講生の間で活発な議論が行われました。

　1日目の午後にスタートしたDr. Karen Millerによる「デザイン思考」の講義では、まず、デザイン思考の基礎的な理論および問題解決アプローチについて学びました。講義の後半では、その手法を用いて、「ゴミがごみ焼却炉に送られなくなった場合、あなたはどうするか？」、「われわれが10年間衣服を買えなくなった場合、あなたはどうするか？」などのような課題についてグループワークが行われ、それらの問題解決方法について各グループから発表が行われました。

　2日目は丸一日Dr. Tim Minshallにより「オープン・イノベーション」の講義が行われました。この講義では、「イノベーション・エコシステム」と「デザイン思考」の考えを取り入れつつ、ビジネスモデルをより広い範囲でとらえたオープン・イノベーションについて学びました。講義後、グループに分かれ、講師のアドバイスの下、機会とリソースをマッチングしたビジネスモデル構築について検討し、発表を行いました。