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2016.11.09

H28.10.22 創立10周年記念講演会・式典・祝賀会を開催しました

創立10周年記念講演会・式典を開催

 平成18年4月に創立された京都大学経営管理大学院は本年4月1日に10周年を迎えました。本大学院はこれを記念して、10月22日(土)に百周年時計台記念館において、学内外の約400名の参加を得て、記念講演会・式典・祝賀会を開催しました。

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開会挨拶 若林靖永院長

記念講演会

 アナリー・サクセニアン カリフォルニア大学バークレー校スクール・オブ・インフォメーション学部長・教授より、「次世代に向けた高度専門職業人・経営管理人材の教育」と題して基調講演が行われました。本講演では「これからのビジネススクールはこれまでのそれとは異なり、デザイン思考、学際的問題解決、チームワーク、経験学習とリフレクション、倫理とデザインにおける価値という5つの専門性を重視するべきだ」とお話されました。

 つぎに、南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー取締役会長より、自らの起業体験をもとに「京大ビジネススクールを私が好きにして良いと言われたら」と題して特別講演が行われました。本講演では「コンサルタントの経験やビジネススクールでの学びは必ずしも起業では通用しなかった。だから自らビジネスを実行するということを中心にすえた、起業ベースの大学院をつくりたい」と提起されました。

 続いて、小林潔司教授により、「文理融合型ビジネススクールの発展をめざして」と題して特別報告があり、「学問の文理融合はとても難しいが、ビジネス教育は文理融合なしにはありえない」とめざすべきビジネススクールのあり方について問題提起がありました。

20161022 22220161022 33320161022 444サクセニアン教授(左)、南場氏(中央)、小林教授(右)


 記念講演会の最後は、3名の卒業生による特別セッションがあり、赤坂 美保さん(5期生)はグローバルM&Aの仕事で活躍するとともに育休ママが学ぶMBA講座の展開について報告、小間 裕康さん(4期生)は電気自動車メーカー GLMを起業経営についての報告、ソボダチョイさん(1期生)はP&Gを経てエモーション、健康をキーにした起業独立について報告がありました。
記念講演会は以上の通り、まさしく「起業」が未来をつくるという強いメッセージを来聴者に訴えるものとなりました。

 

記念式典

 京都大学交響楽団・弦楽四重奏による、ハイドン:「日の出」、エルガー:「愛の挨拶」の演奏で始まりました。若林靖永院長の開式の辞のあと、まず、阿曽沼慎司理事は、産官学連携における本大学院の展開について触れられ、大学としての祝辞を述べられました。幸田博人 みずほ証券株式会社 代表取締役副社長は、寄附講座を通じて本大学院と連携して、さまざまな有意義な教育プログラムの開発等に取り組んできたことなど、祝辞を述べられました。浅野敦行 文部科学省高等教育局専門教育課長は、専門職大学院制度の意義について触れ、本大学院が経営分野の専門職大学院として大きな成果を上げているなど、祝辞を述べられました。伊藤文雄 一般社団法人ABEST21理事長は、同法人がすすめる経営分野専門職大学院の認証評価の仕組みについて触れ、本大学院の審査結果が2校しかないA評価であるなど、祝辞を述べられました。山田啓二 京都府知事の代理として山内修一 副知事が京都府下での観光、道路等公共インフラの管理などについて本大学院と連携した取り組みがすすめられているなど、祝辞を述べられました。

20161022 55520161022 66620161022 777阿曽沼理事(左)、幸田氏(中央)、浅野氏(右)

20161022 88820161022 999伊藤氏(左)、山内氏(右)

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京都大学交響楽団・弦楽四重奏(左)、記念撮影(右)

 

祝賀会

 記念式典終了後、祝賀会が開催され、まず門川大作 京都市長より、中小企業の多い京都における、中小企業の経営改善につながる活躍を期待したいという祝辞がありました。吉田和男 初代院長の乾杯の挨拶の後、成生達彦教授(第2代研究部長)、小林潔司教授(第3代)、徳賀芳弘教授(第4代)、河野広隆教授(第5代)と歴代院長からのあいさつがありました。続いて、港湾寄附講座の、鬼頭平三 一般社団法人みなと総合研究財団理事長の代理で山縣宣彦 同理事、本事業の共催団体でもある一般社団法人京都ビジネスリサーチセンターの平尾良昭事務局長の祝辞がありました。最後に、当日午前に開催された経営管理大学院同窓会総会で会長に選出された大森充 氏の祝辞の後、修了生一人1分1枚スライドというショートプレゼンテーションが修了生10名により行われました。祝賀会では、本部局と関わりのある自治体・企業・団体等の代表、本部局に在籍した教職員、修了生と現役院生が集い、熱心に歓談する場となりました。最後に戸田圭一 副院長の閉会のあいさつで本記念事業は終了しました。

20161022 10120161022 102門川市長(左)、吉田初代院長(右)

20161022 301歴代院長 記念撮影