経営管理大学院の若林直樹教授が、平成29年12月13日付の日本経済新聞朝刊の「経済教室」に「エコノミクストレンド 子会社管理 成功の秘訣は? 問われる本社の組織能力」を寄稿しました。
日本企業は近年、海外も含めて数多くの子会社を設立し、企業グループ経営を発展させる傾向を見せています。他方で、行き過ぎた多角化がもたらす経済価値損失現象である「コングロマリット・ディスカウント」がしばしば見受けられます。
経済学では、近年、企業によっては、子会社を活用しグループ経営することに関して巧拙があるとの議論がなされており、親会社の子会社経営における競争優位性としてParenting Advantageという概念が示されています。この記事は、その議論の動向について紹介しております。
1.企業グループはシナジー実現が難しく企業価値が減少する可能性
2.親会社の適切なリーダーシップと支援が子会社の企業価値を高める
3.子会社管理における親会社の持つ競争優位がグループの価値を左右
さらに、トリドールHDなどの代表的な企業事例も紹介しています。若林直樹教授は、経済教室の定期執筆陣の一人として、今後も経営学に関わる様々な最新の国際的な議論を紹介する予定です。
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https://www.nikkei.com/article/DGXKZO24534670S7A211C1KE8000/(日本経済新聞電子版)