情報学研究科と経営管理大学院に設置された情報学ビジネス実践講座は、学部向け・大学院向けの授業科目・コースを提供するとともに、社会人を対象とした教育プログラムの開発もすすめています。

今秋は、社会人プログラム「ビジネス展開とIT 」コース（担当　若林靖永教授、前川佳一特定教授）を開発し、企業の実例を通じて自社ビジネスの今後の展開におけるITの役割を理解することを目的に実施しました。

本コースには、共同講座協力企業からの20名が受講し、協力企業と担当の若林靖永教授が共同で開発した新ケース教材（5本）にもとづいてケースメソッドの演習が10月15日、29日、11月12日、26日、12月3日、京都アカデミアフォーラムで5回行われました。

具体的には、システム開発における業務範囲の確定とユーザー部門・IT部門の組織連携のあり方、IT投資の経営判断（競争優位、費用対効果等）、業務養成に基づくIT開発手法の選択の実務、IT導入での組織全体のガバナンスの構築、先端技術（AI）による課題解決とイノベーションの実現、というテーマでのケース教材が開発され、ケース演習を行いました。

受講者からは、ITをビジネスに展開する際のさまざまな課題と意志決定について学べた、他社の実際事例からリアルに理解することができた、などの感想が出されており、これらの受講者のレポート等をふまえて、さらに社会人向けプログラムの開発提供をすすめていく予定です。

＜情報学ビジネス実践講座ホームページ＞
http://www.pib.i.kyoto-u.ac.jp