教員紹介

教員紹介 2021.06.04

2021年度 新任教員のご紹介:安達貴教 准教授

京都大学経営管理大学院では、2021年度新たに6名の専任教員を迎えました。
今後順次、当院の個性豊かな教員をご紹介してまいります。


准教授 安達 貴教(あだち たかのり)

「ビジネスリーダーシップ」プログラム / 「i-BA」プログラム

 担当科目:基礎経済学など


【GSM着任以前のバックグラウンド】
生まれは新潟県ですが、幼い頃に日本の歴史に多大な関心を寄せていたこともあり、京都には絶えず引き付けられてきました。関東、北米、中部地方の大学での通学・通勤を経て、「上京」に至った次第です。

【専門分野、研究内容】
経済学の応用分野としての競争政策論、及び、「不完全競争の経済学」に関心を持っています。私たちの経済における競争政策の役割を理解することは、これからの時代において、ますます必要不可欠のものとなってきました。これからの時代のビジネスリーダーは、競争政策を自分たちの「敵」だとするような見方から脱却しなければなりません。

 金地院「鶴亀の庭」(小堀遠州作 1632年頃)

【趣味】
人間は歳とともに、幼少期に回顧すると言われます。逆に、幼少期に回顧していることを自覚するようになったら、歳を取ってしまっているということになるかも知れません。「上京」も手伝ってか、再び歴史への興味を搔き立てられています。私が特に興味を抱くのは、金地院崇伝(1569-1633)です(金地院は南禅寺の側に位置する塔頭であり、庭園は一般公開されています)。「国家安康」「君臣豊楽」で豊臣家に因縁を付けたとされるエピソードには、小学生の頃、いたく感心させられました。子どもながらに、人間社会において無視できない「些末」な「形式」という様相の不可思議さを感じ取ったということなのかも知れません。残念ながら、崇伝の生涯についてのまとまった書物は、いわゆる歴史小説と呼ばれる分野のフィクションしかないようですが、今後、勉強していきたいと思っています。

関連リンク:
京都大学 教育研究活動データベース