京都大学経営管理大学院では、2021年度新たに6名の専任教員を迎えました。
当院の個性豊かな教員をご紹介します。

特定助教　飯塚 隼光

管理会計（経営会計専門家協会）寄附講座

【GSM着任以前のバックグラウンド】
2016年3月に成蹊大学を卒業し、一橋大学大学院に進学、2021年3月に経営管理研究科博士後期課程を修了しました。一橋大学大学院在学中に参加していた学部ゼミでは、京都大学澤邉ゼミと合同の発表会で一緒に研鑽を積ませていただきました。

【専門分野・研究内容】
専門は管理会計です。管理会計というと分厚い教科書が何本もあったり、計算問題が多いイメージがあり「難しそう」とか「とっかかりにくそう」と感じるかと思います。私が研究したいのは、そうしたイメージとは反対で簡単でわかり易い管理会計でも企業の中で十分に機能しうるのではないかという点です。
日常生活の中で考えてみても、例えば家計簿をつけるだけで日々何にどれくらいのお金を使っているのかが分かるようになります。そうすると何気ない買い物が積み重なって家計を圧迫しているということが見えてくるようになり、コストを削減するために何をしたらいいのか考えるようになります。さらに進むと、費目を細かく見てみようとか月の予算を考えてみようといったことにつながってきます。このように家計簿をつけるという単純なことだけでも実はコスト削減のキッカケになりうると考えています。
企業においても同様なこと、つまり一見簡単でありきたりなものでも使い方次第で期待以上の効果を発揮することが起こりうるのではないか、そう考えて研究を進めています。

【今後の取り組み】
管理会計寄附講座のEMBAプログラムの運営に携わらせていただいており、多くの会計専門家や実務家の方と交流する機会をいただいております。この機会を活かして企業へのインタビューや会計専門家の方との研究コラボレーションを行っていきたいと考えております。

【メッセージ】
研究者として至らない点も多いとは思いますが精一杯学ばせていただきます。よろしくお願い申し上げます。