教員紹介

教員紹介 2023.10.16

2023年度 新任教員のご紹介:安富 稔晃 特定准教授

京都大学経営管理大学院では、2023年度新たに専任教員を迎えました。
本大学院の個性豊かな教員をご紹介します。

【ご挨拶】
今年の7月より、GSMに特定准教授として着任いたしました安富(あどみ)と申します。GSM、金融庁及び株式会社日本取引所グループの連携の下、本年開始された「金融・資本市場とサステナビリティ」プロジェクトの担当として、金融庁より参りました。どうぞ宜しくお願いいたします。

【GSM着任以前のバックグラウンド】
2002年に金融庁に入庁し、同庁での勤務のほか、内閣官房や財務省への出向、さらにはイギリスへの留学などを経験してきました。その間20年ほどとなりますが、銀行などに関する検査・監督や法制度の企画立案など金融に関することのほか、国の予算など財政に関することや、予算、組織管理、広報、情報システムなどの組織におけるバックオフィス的な業務も担当してきました。

【専門分野、研究内容】
上記の金融に関することをもう少し具体的に掘り下げてみますと、預金保険制度や金融機関の破綻処理など金融のセーフティネットに関すること、地域金融、マネロン対策、郵政民営化、資産運用の高度化といった分野に取り組んできました。
GSMでは、「金融・資本市場のサステナビリティ」プロジェクトの一環として、金融機関経営や資本市場を「持続可能」としていくために何が必要か、金融をビジネスとして捉えたうえで、金融サービスの提供者、利用者双方の視点を踏まえつつ、理念だけではなく実際の実行のプロセスの難しさや重要性も含めて考えていきたいと思います。
金融庁に入庁するまでは、神戸で生まれ育ちました。今回、約20年ぶりに地元に戻ってみると、東京で頭の中だけで捉えていたのとは異なり、人口減少や高齢化の影響を肌身で感じています。「地域」という視点も大切にして考えていきたいと思っています。

【その他】
初めての単身赴任生活で、慣れないことが多いです。妻や子供たちの存在の大きさを改めて感じ、感謝しています。自炊をしていますが、一人分を作ることに慣れておらず、ついつい作りすぎて、食べ過ぎてしまいます。ダイエットが継続的な課題です。余裕ができれば、久しぶりに、京都や奈良など、歴史ある関西の地を巡ってみたいと思います。