『日本経済新聞』2024年4月22日朝刊に、日本企業の現金保有に関する記事を寄稿しました。近年、現金保有が金額ベースでは増加傾向にあるものの、企業規模との比率で確認すると、その影響が小さいこと、さらに規模の小さな企業ほど現金を増加させていることを指摘しています。さらに成長性や投資機会などによってもばらつきが多いことを説明しています。主に以下の3つの点を論じました。
**ポイント**
○中小に比べ大企業の現金比率は高まっていない。
○成長期待高い企業ほど現金保有が多い傾向にある。
○ため込みすぎ批判は企業が保有する動機を踏まえたうえで行うべきである。