女性研究者の声

岡村 京子

研究職に至った背景

研究職に至った背景

大学卒業後、商社に勤務し刺激的で楽しかったのですが、社会インフラ整備に携わりたいと、国交省に転職し、本省、河川国道事務所、国際協力機構、京都府や阪神国際港湾(株)等で、インフラの整備や管理運営に多様な立場で携わって参りました。そして、2020年7月に本講座に勤務する機会を与えて頂きました。
ですので、京都大学に至るルートは少し異色かもしれませんが、経営管理大学院にはいろいろな先生方がいらっしゃいますので、そういった環境に身を置けるということは何より一つの大きな魅力と感じています。

現在の研究内容、今後の取り組み

現在の研究内容、今後の取り組み

本講座は、産官学連携の取り組みのもと(一財)港湾空港総合技術センター、(一財)沿岸技術研究センター、(一財)みなと総合研究財団という3つの団体からの御寄付によって運営しております。
「港湾」は、日常生活では触れる機会は少ないかと思いますが、諸外国との物流の結節点であり、島国日本のサプライチェーンを支える非常に重要な社会基盤です。少子高齢化に伴う労働力不足は港湾物流においても課題となっており、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)の活用による生産性向上が期待されております。現在、私はコンテナターミナルへのICT導入による生産性向上について、その評価手法の検討に取り組んでいます。

ワークライフバランスと女子学生へのメッセージ

ワークライフバランスと女子学生へのメッセージ

出産後、助産師さんが赤ん坊を肩に置いてくれたのですが、喜びとともに「この小さな生物を無事に育てられるだろうか」と重みをずっしり感じました。
私は育休を1年取得させて頂き、その後は保育園・学童保育を利用、夫婦出張時は親に預けて、なんとか走り続けてきた感じです。不安も多々ありましたが、蓋を開けてみれば、まあなんとかなってきました。
大学は勤務時間のコントロールが比較的しやすく、自分で予定を組立てやすい環境と感じています。休日に夫婦の仕事が重なった時には、学童保育や親を頼っていますが、その分平日に代休を取得し、帰宅する子を「おかえりなさい!」と迎えられるのはありがたいです。
最近、周囲で育休を取得する男性が増えており、育児=母親担当ではなく、日本でも夫婦で育児するのが当然になりつつあると感じていますし、この流れはドンドン加速すると思います。やってみたいことがあれば、先々のことをあまり心配せずに、ぜひ飛び込んでみてください。必要があれば軌道修正すれば良いですし、ダメならそのときの自分が考えてくれます。

関連リンク

港湾物流高度化寄附講座HP
https://www.project.gsm.kyoto-u.ac.jp/port/lecture