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イベント報告 2021.07.15

2021.7.10 第89回京都管理会計研究会を開催しました

京都大学経営管理大学院・経済学研究科は、令和3年7月10日、Zoomを用いたオンライン会議として、第89回京都管理会計研究会を開催しました。本研究会は、研究者・実務家・院生を対象に管理会計研究の最先端の研究成果について知見を共有することを目的にしております。

当日は、藤井敏輝氏(株式会社至高会長、稲盛和夫(北京)管理顧問有限公司 特別講師、京都大学経営管理大学院 管理会計 研究員)より「部門採算導入と報酬制度」と題し、「アメーバ経営」における京セラの報酬制度と、「アメーバ経営」の導入を試みている中国企業について報告がなされました。

報告では、京セラの報酬制度が「能力給部分(=職務能力の向上や業績に応じた報酬)」と「生活給部分(=職員のライフステージに応じた報酬)」の2つの要素から成り立っている旨説明があり、具体例を用いながら「アメーバ経営」における部門採算制度と報酬制度の関係について解説がなされました。また、多くの中国企業は個人に対するインセンティブ方式の報酬制度を採用していますが、報告では,「アメーバ経営」に対するあこがれから、「アメーバ経営」の導入を試みている中国企業の導入時の課題を指摘しました。

参加した約30名の研究者・院生や実務家などと講演者との間で活発に議論が交わされ、盛会のうちに終了しました。