経営管理大学院は、6月30日（金）に小田部正明氏（早稲田大学/ハワイ大学 教授）をお招きし、経営学セミナー「Apple – The Great Innovator of iPod, iPhone, and iPad – was “Low-Tech”: In Search of a New Theory」を開催しました。

小田部教授は、ミシガン州立大学でマーケティングと国際ビジネスの博士号を取得後、学部やMBAレベルで国際マーケティング、グローバルソーシング戦略、博士課程で国際ビジネスの理論などを教え、特に「戦略的ソーシング」領域のフロントランナーとして広く知られています。世界20カ国以上の様々なビジネススクールで講義を行い、多くの多国籍企業と緊密に連携し、国連および世界貿易機関の「国家輸出戦略に関するエグゼクティブフォーラム」のアドバイザーを務めています。 講演では、米国と日本のテック企業（AppleとSONY）の経営戦略を比較し、イノベーティブな製品開発の要因について、長期的な経済データ、研究開発費、特許統計、特許法の融合から得られたいくつかの実証的観察に基づいて議論されました。研究開発投資（技術開発）は企業の競争優位の原動力であるというのがこれまでの常識に対して、昨今、展開されているパラダイムシフトを説明する新しい理論の必要性について、大胆な仮説を提示いただき、参加した学生との間で活発な質疑が交わされました。