2025年9月19日(金)、京都大学百周年記念大ホールにてシンポジウム「キュレーションの社会的役割」を開催しました。本イベントは京都大学経営管理大学院に新設された「キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座」のキックオフイベントとして行い、約400名が参加しました。
開催にあたり澤邉紀生 経営管理大学院長、寄附者 牧寛之 氏の挨拶があり、基調講演では、哲学者 エマヌエーレ・コッチャ 氏(フランス社会科学高等研究院(EHESS)准教授)が「新しい自然」をテーマに、植物や環境との関係性を新たな視点で紐解きました。続く講演では、キュレーターの長谷川祐子 客員教授が「キュレーティングの可能性」を語り、キュレーションが生み出す新たな価値を提示しました。

長谷川 客員教授

小幡 特定准教授
パネルディスカッションでは、脳神経科学者の神谷之康 教授、アーティストの土佐尚子 教授、建築家の平田晃久 教授、経営学者の山内裕 教授、キュレーターの蔵屋美香 客員教授、デザインマネジメントの小幡真也 特定准教授が登壇。それぞれの立場からキュレーションの社会的意義や領域横断的な可能性について多角的な議論を展開しました。モデレーターは長谷川祐子 客員教授、コメンテーターはエマヌエーレ・コッチャ 氏が務めました。
また、音楽家の原摩利彦 氏によるピアノパフォーマンスや、ビジュアルアーティストYOSHIROTTENのインスタレーションも披露され、視覚と聴覚を刺激する体験が参加者を魅了しました。


原摩利彦 氏
本シンポジウムは、キュレーションがモノや人、概念、環境をつなぐだけでなく、社会のネットワークを再構築するアクションとしての可能性を示す場となりました。多分野の専門家が集い議論を深めたことで、参加者は新たな視点を得るとともに、キュレーションの未来に向けた期待が膨らむイベントとなりました。
キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座
https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/collaborative-research/curation/
PRTIIMESでのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000166686.html

