グリーンイノベーション(GI)が社会のサステナビリティー(持続可能性)を支えるための必要条件とされるなか、その基点の役割を果たす「グリーンアントレプレナーシップ」(GE、緑の企業家活動)の動きに注目が集まっています。この論考では、欧州やアジアなどの早期からのグリーンアントレプレナーシップの政策的な取り組みを検証した最新の研究を紹介しながら、現代の企業家、経営者にとって、「もの語り(ストーリーテリング)」戦略がより注意深く、取り組まれなければならない重要な課題になってきている点について論じたものです。
特に次の3点について重要な論点として提示しました。
○環境価値観の浸透に企業家精神が不可欠
○利害関係者の共鳴を得る語りを紡ぎ出す
○正しさが逆に経営の自由を縛る可能性も