教員紹介

教員紹介 2025.10.29

2025年度 新任教員のご紹介:小幡 真也 特定准教授

京都市内サイクリング

京都大学経営管理大学院では、2025年度 新たに個性豊かな教員を迎えました。キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座 小幡 真也 特定准教授をご紹介いたします。

【GSM着任以前のバックグラウンド】
私は株式会社バッファローにて、インダストリアルデザインを中心に、製品開発、販売促進、品質保証、カスタマーサポートなど多岐にわたる業務に携わってきました。1996年に入社し、1社で約26年間、パッケージ、Webなどのグラフィックデザイン、パソコンや無線ルーターなどのプロダクトデザイン、キーボードやマウス、ソフトウェアなどのUI/UXデザイン、店舗や企業歴史館のデザイン、企業・製品のロゴなど広いデザイン対象と向き合いました。また品質保証、カスタマーサポートなど顧客との接点にもかかわり、貴重な経験をしました。

大学院時代は統計を使ってデザインを解析するなどデータを扱う経験もしました。当時のエキスパートシステムやニューラルネットワークなどが発展し、昨今のAIブームにつながったことを振り返るとその発展にとても感心します。

2023年からはアート活動のサポート事業に参画し、国内外大小約70件のイベントを実施してきました。

公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)の副理事長を務め、国内外のデザインネットワークの拡張にも尽力してきました。 2022年には1952年設立のこの協会の70周年事業をリードしました。過去の振り返りと最新のデザインにかかわる活動に触れたことから、時系列での広い視点を得るに至りました。

今後は、デザインマネジメントの研究とキュレーションに関する事例研究をさらに深めるとともに、企業との連携を通じて、実践的なプロジェクトを推進していきたいと考えています。特に、デザインを活用したイノベーション創出やアートの突破力のような長所の組み合わせを含めた、サステナブルな社会の実現に向けた取り組みを強化していきます。

ヴェネチアでの現代アート展示活動
スイス 本場のチーズフォンデュ

【専門分野、研究内容】
私の専門分野は、デザインマネジメントとインダストリアルデザインです。研究では、デザイン、キュレーションを単なる専門活動ととらえず、製品やサービスを通じて社会に価値を提供するための包括的なプロセスとして捉えています。また、デザインと経営は相互にやり取りをすることで企業や組織の競争力を高めてきました。今後も、相互作用に着目して、京都大学経営管理大学院(GSM)での教育・研究活動に取り組んでいきます。

【趣味】
これまでキャンプや魚釣りに行くために使っていた自動車を手放し、最近スポーツバイクを購入しました。休日に自然の中、古都を走ってリフレッシュしたいと考えています。

【メッセージ】
デザインは単なる色やカタチを扱うだけではなく、人や社会をつなぎ、新しい価値を生むための強力なツールです。そして、産業界では、アートとデザインのさらなる活用への期待が高まっています。

さらに、アーティストやデザイナーと協業するキュレーターやマネジメントの関わりを紐解き、社会への実装をより強固にすべく、新しい活動を皆様と推進したいと思います。

現場で話を聞くこと、現場を見ること、実際に体験することが大好きです。お会いする機会があるときは、よろしくお願いします。

京都大学経営管理大学院 キュレーション理論・実践とマネジメント寄附講座
https://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/collaborative-research/curation/
研究室のHP
https//www.ctpm.jp
公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会
https://www.jida.or.jp/