エグゼクティブ教育
国際資産評価士(事業価値評価)養成プログラム
概要
近年、IFRS(国際財務報告基準)の適用拡大や国内外でのM&Aの増加に伴い、合理的で客観的な事業価値を算定できる人材の需要が高まっています。わが国では投資アドバイスを目的とした証券分析に供する事業評価を履修する機会はあるものの、企業の情報開示や経営戦略の立案に役立つ事業価値評価を学ぶ機会は特定の研修プログラムに限られているのが現状です。
このため、事業価値評価に対するニーズの高まりとともに、多くの人々が実務遂行のノウハウを身につけ、その能力を証明する仕組みに対する社会的ニーズも増加しています。このような現状を踏まえ、本履修証明プログラムは、国際的に認知される資格取得に必要な事業価値評価の手法と実務を体系的かつ専門的に学ぶ機会を幅広く提供し、国際的に通用する人材を育成することを目指します。
【プログラム内容】
本プログラムでは、財務や組織だけでなく、技術を含む幅広い経営ノウハウと洞察力を身につけるための、文理融合型のアプローチをベースとしたカリキュラムを提供します。本プログラムで使用する主な教材は、米国鑑定財団(The Appraisal Foundation)および国際評価基準審議会(IVSC: International Valuation Standards Council)が提唱する資格認定教育基準に基づき、米国鑑定士協会(ASA: American Society of Appraisers)が国際的に提供する事業価値評価(Business Valuation)の資格認定教育プログラムの教材を、ASAの日本に於ける代表機関である一般社団法人日本資産評価士協会(JaSIA: Japanese Society of Independent Appraisers)との提携により、日本語で提供するものです。初期段階では、米国の教材を使用するため米国の事例が中心となります。日本の事例を反映した内容も適宜追加していく予定です。
本プログラムの受講者には、JaSIAが監修・実施する修了試験の受験機会が与えられます。この試験に合格した方は、ASAの規定に従い、ASA国際資産評価士(事業価値評価)の資格取得を申請することができます。
講師
- ●プログラム統括責任者
- 大庭 哲治京都大学大学院 経営管理研究部/工学研究科 教授
- ●ファシリテーター
- 若山 和夫一般社団法人 日本資産評価士協会 専務代表理事
- ●教材監修者
- Raymond RathASA(米国鑑定士協会)上級認定資産評価士
- ●プログラム運営委員会委員
- 小林 潔司京都大学大学院 経営管理研究部 特任教授/京都大学 名誉教授
- 藤木 修京都大学大学院 経営管理研究部 客員教授
- 村上 啓二立命館大学大学院 経営管理研究科 教授
- ●協力団体
- 一般社団法人 日本資産評価士協会(JaSIA)
- 一般社団法人 京都ビジネスリサーチセンター(KBRC)